この二人の女性 ヴェルマとサリア 作品に華を添えるだけでなく、重要なポジションを与えられていましたが、二人が心根の良い人間として描かれていて、駒崎さんは女性の描き方も魅力的と思いましたね。男性はモチロンですが。
- われら濁流を遡る―バンダル・アード=ケナード (C・NOVELSファンタジア)/駒崎 優
¥945 Amazon.co.jp - 町は休暇を楽しむエンレイズ正規軍兵士で溢れ返り、傭兵たちに温かい食事や清潔なベッドを提供してくれそうな宿は残っていなかった。しかたなく、歓楽街に向かう一行は、そこで面倒事に巻き込まれそうに…?陽気で不屈、有能で逞しい傭兵たちと白狼の活躍する人気シリーズ(内容紹介より)
アード=ケナードはやっかいな選択を迫られた。
見重のヴェルマを彼女の実家まで送り届けてほしいという依頼だ。
男ばかりの傭兵部隊に女性が、たとえ数日とはいえ、同行することは厄介事が起きそうだ。
ましてお腹の子の父親が妻がいるにもかかわらず子供を手元に欲しがっているという。
そんなところにもう一件アード・ケナードへエンレイズ軍から仕事の依頼が。
その依頼をした軍の副官はハヴィだった。 ハヴィの為なら依頼を受けない訳にはいかない。
両方の向かう方向は近かった、それならまとめて受けてやる。それがもっと厄介な事件に…
ハラハラ場面がありました。 楽しいハラハラです。アクション場面です。
マドゥ=アリはシャリース達とはぐれて、親から離された子供ですか?
そしてハヴィには初恋が…それぞれほほえましいです。みんな成長している。
このシリーズで今までは唯一女性として表現されていた狼のエルディル 登場人物一覧ではアード=ケナード隊員でなく、一員と明記されていて、こんなところも笑ってしまいますが、彼女の活躍はすばらしい!そして作品に笑いを供給しています。
彼女のシーンを読むのも楽しみのひとつになっていますね。
人生は濁流を遡るようなもの……シャリースがハヴィに言い、ハヴィがサリアを励ますために伝えたことば……川底には何があるかはわからないけど、とにかくもがいて、進むしかない
そうタイトルです。
毎回タイトルも楽しみになりそうなシリーズです。
既刊のシリーズ作品はここまで。あとは次回作を待つしかありません。早く読めるといいですが。