私本論

私本論

本の感想を、偏った私の言葉で綴っていき、

この1年もまた100冊を目指したいぃ。

えいえいおー!

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ゴールデンスランバー (新潮文庫)/伊坂 幸太郎

¥900
Amazon.co.jp

伊坂幸太郎、2冊目。

初めて気がついた。この人の文章めっちゃ読みづらい・・。
今年も100冊ターゲット&同僚が読了できてなんで私は出来ない!?の思いで、何とか読み終えた。
それでも、75ページまでは大変苦労して、何度も前のページを読み直したぐらい・・・。
こんなに物語りに入っていけないのも珍しい。

どこがミステリなんだろ?
アマゾンではみんなすっごくよかったぁってあるけど、私はそうは思わなかったな。
やっぱりさ、「ミステリ」って謳うなら、自分が「なんで?」って思ったところは、ちゃんと解決しようよ。
伊坂さんの言葉を借りるなら、「風呂敷で畳む」かな。畳めてないよねぇ・・・。
文庫の解説者が、伊坂さんにインタビューした記事を載せてあるんだけど、

「物語の風呂敷は、畳む過程がいちばんつまらない」

だそうで、

「物語の風呂敷は広げられるけど、いかに畳まないまま楽しんでもらえるか、それから、いかそれでも読書に納得してもらえるのか」

んー。それならやっぱり、ミステリの域に入って欲しくないなぁ。
ミステリとして、やっぱりみんな読んでるわけなんやから、やっぱり

なんで犯人にされたん?

っていうのは、知りたかったなぁ。
だって、それがこのトピックなんでしょ?納得いかん!!なんで?って。
それを畳まないで楽しんでもらえるかって、もちろん伊坂さんは、そこに自分自身を費やしたんだろうけどさ。
ターゲット箇所が違ったんよねぇ。

結局、そこには触れられてないってことは、初めから原因のことは考えてないのか、考えていてもあえて表記しなかったのか、謎ばっかり。

もう伊坂さんの本は読まないと思う。

★☆☆☆☆(1.0/5.0)

*2011私本論: 26/100, JAN:18, FEB:6, MAR:2
折原 一
螺旋館の奇想

久々に読んだ、叙述トリック。最近は、なんとなく先が読めてしまって寂しいなぁ、と思いきや

これはそうでもなかった!

まだ折原一は健在だったヨ\( ̄▽ ̄o)/ワーイ

でも最後が少し、淋しいけどねぇ。


@あらすじ@

ミステリ界の大御所が10年ぶりに山小屋にこもって、新作を執筆する。

作家志望若い女性、出版社の担当者、道に迷子になった男たちがその山小屋を訪問することで

彼の新作は、盗作されてしまい、行方がわからなくなってしまう。

締め切りまで間に合うのか?それぞれの思惑とは?




@ネタばれ@

ん~。残念ながら、最後はわからんかったなぁ。

でも途中の担当者が、田宮に変装してるのはすぐわかった。

あとがきで、色々田宮に変装してる担当者を、『田宮』と書くわけには行かなかった、と著者は言ってるけど

そんなところはちっとも気づかなかった(´・ω・`)

ただ、変装してる担当者の描写が、大御所田宮と違うんだもん。あれれ、これってまさか!?

となったわけ。


最近は、折原一を読む前は、『騙されないぞヽ(*`Д´*)ノ』の気持ちで読んでるから、書かれている事柄に対して、常に、これ本当なん!?って疑ってしまう・・。

もしかして、夢や、小説のことじゃないよね?!ってね。


次に期待したいわー(*´ ▽ `*)


★★★☆(3.5/5.0)



貫井 徳郎
光と影の誘惑

最近、貫井徳郎の本ばかり読んでいる。

最初読んだ時のインパクトが忘れられなかったらしく、いつの間にかたくさん買いこんであった。


これは中篇4篇が入っている。


この前のもそうだけど、「なぜこれ買っちゃったんだろ・・・?」と思う。

だって、この表題作(3番目)現金輸送車を狙うものが扱われてるんだもん。

私は、こういうのあんまり好きじゃない。

3番目の作品では、結局時間差トリックを遣って、なんとか難を越える。

1番目では、誘拐ものでしょ?

立て続けにこれは、きついなぁ・・・・。

誘拐ものも嫌い。サスペンスならまだしも・・・・。


2番目は、一見密室か!?と思われる話。

まっ、これはいいでしょ~。(←えらそう?(≧∇≦)ブハハ)

満足したわけじゃないんだけどね。かといって、特に不満も見当たらず。


1番目と4番目・・・・。

話の途中でトリックがわかってしまった・・・。

やっぱりわかってしまうと面白くないね(´・ω・`)

それも、緻密なトリックだと、私にも解けたわ!って思うんだろうけど、そうじゃないからね(´・ω・`)

主人公が、まだ


「なぜなんだ・・・!?」


とか一人まだ解決に辿り着いていない所を見ると、


「がんばりなよ~」


なーんていらいらしちゃったり。

とにかく、いまいちでした。

2冊ほど、どうでもいいような話が続くと、しばらくの間貫井徳郎から離れようと思った。


★★☆(2.5/5.0)

厳しいかしら~?

貫井 徳郎
修羅の終わり

貫井徳郎。最近じゃ、私の中ではちょっとしたブーム。

そのわりに、これめっちゃいい!っていうのに会えないワー(´・ω・`)


お得意の一見同時進行型。が、意外な人がこの行動をしてるなんて!?


分厚いくせに最後までとまんなーい!

時間のある時に読みませう。

篠田 真由美
桜闇―建築探偵桜井京介の事件簿

びっくり~、なんと短編集だった!

ちょっとがっかり~って思いながらね。

だって、やっと建築探偵も面白くなってきたところ~だったのにー!!!

短編かぁ・・・なんだもん。


でもでも、なかなかよくて、今までわからなかったことや、

前の事件が今のちょっとした事件にも繋がっていて

あ~ん、なるほどね。

っていう部分とかあって、前の事件を知ってる人には、二重の楽しみというか。

だって、これってもしかして?って思って読み薦めると、やっぱり~!!

ってことに!なんてお得なんだろ。


■あらすじ


といいたいところなんだけど、たくさんはなしがあるからなぁ。

ちょっと飛ばしまーす。


■ねたばれ?


とりあえず二重螺旋階段が出てきます。

えっと、3つの作品に。

それもまたすこーしずつ関連性があって、楽しめると思う。

でも建築に興味ない部分は、ちょっとしんどいけどね。

延々その説明があるときはあるから。

でもそれが、また後で役に立つんだから、とばせません~~!!


■評価


今日は、短編だったので、あんまり詳しくは書かないでおこうっと。

すくな作品も特になかったんよねぇ。

でも、確実に篠田真由美好きになってきてる自分がいます。

びっくりやわー。

あんなに始めは、寄せ付けなかったのになぁ。

でも私は、短編より長編のほうが好き!


★★★☆(3.5/5.0)



篠田 真由美
灰色の砦

久々に、建築探偵シリーズを読んで感じたこと・・・。



(≧◇≦)エーーー!

結構おもしろいやん!!!

この言葉に尽きます(笑)


今まで、4冊読んだのかな?そのとき感じたのは、1冊を除いて、( ̄_っ ̄)フーンって感じ。

みんなが言うほど、私にとって惹かれることがなかったかな。

でも、一応シリーズだから、読み進めたというか?

でも読み続けてよかったぁ(*´ ▽ `*)

感謝感謝。

実際、これの後の『原罪の庭』は面白かった。


建築探偵、ようやく稼動か?

建築+ミステリがようやく融合して、私はかなり満足。

今までのだと、なんで建築探偵じゃないとあかんの?

という質問がずっと頭の中にあって、それでもまぁ読み続けてたんだけど。

だから、とても楽しめました!



■あらすじ

これは、主人公桜井京介がまだW大の1年生のときの話。

当時、お風呂、トイレ、台所を共同とした輝額荘(きがくそう)というアパートに、京介と深春(男)を含め、8人の居住者がいた。

学生である大家を筆頭とする輝額荘は、居住者たちは、それなりに仲が良かった。

あるとき、居住者の一人である男が建物の裏手で死んでいるのが発見される。

そんな薄気味悪いアパートにまた一人の居住者が現れる、それは、W大の教授飯村。

今回のメインとなる建築家・ライトによる情報が彼の口から語られ、また著者の考察がそれに対して

桜井の口から語られる。


ライトの建築物を一度でも目にしていたなら、もっと楽しめたのではないかなぁと。

その辺、ちょっと残念。



■ねたばれ 読むと、後悔するでしょう

建築+ミステリ+ドラマが入って、これまた(ノ´▽`)ノオオオオッと一人でうなってました(笑

やっぱり、ずっと読み続けていくと、登場人物の過去気になるね。

だって、みーんな、それぞれ何かを抱えてるわけよ。

蒼のは、先に述べた『原罪の庭』で語られてるから、いいとして。

まずは、なんだ、この男前で人間嫌いの桜井京介にトモダチ(深春)ができたんだろ~とか

家族は?とか、神代教授との関係は?とか、そういうのまだ、書かれてないもんね。

だから、それをちら~りと見せてくれるんだもん。

読む気パワーアップよ!

ミステリとしては、最高!とまではいえないけど、犯人が一人じゃないからね。

最後の飯村さんの自殺もいただけないし(話としては、綺麗だけど。でも現実は困る。

まぁ、小説なんだけどね・・・)、あの手紙もね。

なんで英語なん?と一人思っちゃいました~。

英語で、I love youって書いてもね。

ちょっと私には、引いた部分でした。

それになんで、ここで京介が泣くかえ?

ジーンと来る言葉だったら私も泣いたかも。

きっと京介には過去に、なにかあるんだろうなぁ。

早く続きが読みたいよヽ(*`Д´*)ノ



■評価

ん~、今回迷いますな。

でも、やっぱりこの評価っていうのは、ミステリだけにしか評価してないわけなので

今回もミステリ中心から行ってみようかなぁ。

他の恋愛小説などでは、評価はしてないからね。


★★★☆(3.5/5.0)

私の好きな、建物+大勢 のパターンでしたが(クローズドサークルとまではいかなくとも)

やはり、ネタばれで述べたように、納得できないところも多々あったので、この評価かな。

でも、この話なかなか好きです。

全体的だと、4.5ぐらいかなぁ。惜しい!!


次回かなり期待(*´ ▽ `*)

何しろ、あと3冊も建築探偵残ってるぅ(*´ェ`*)


加納朋子、これで全部読んでしまったかも?

早く次ぎ出てー!ヽ(*`Д´*)ノ

楽しみに待ってますよう。


NYでこれまた1ドルで購入した5冊のうちの1冊(*´ェ`*)

良い買い物しました♪


表紙が好きです。

こんなかんじ

表表紙と裏表紙が微妙に違うの。

それがまたいいの~♪


■あらすじ

登場人物は、新婚カップルに3ヶ月の赤ちゃん。

サヤのだんなさんは、早々に交通事故で死亡し幽霊となり、サヤが困ったときに

幽霊が見える人に乗り移り、助けに行くという話。


サヤちゃんは、上の表紙の絵のような感じで、女の子の代表って感じかなぁ。

(私とは、かけ離れてまーす)

守ってあげたくなるような?だから、だんなさんが死んでもあの世にいけないの。

3ヶ月の赤ちゃんとサヤちゃんを残してね。

そのサヤちゃんの生活の中で、いろんな事件が起きていくんだけど~。

(いつものごとくね)



■ねたばれ?

ん~、でも最近ハリがないぞぉ、って思ってしまう。

今回は、内容がステキすぎなんじゃないかなぁって(笑)

内容が良すぎる上に、ミステリまで入ってて、なかなかミステリに集中できないというか~。

作者がどうとかっていうより、私が変わってきたのかなぁ。

すごいミステリが出てくるから、どんどんその先を求めてるんかなぁ。

せっかくのいいお話が、あー、よかったぁ(*´ ▽ `*) って思えないよう。


読み終えた後は、内容も思い出せるけど、じゃー全ては?となると、無理・・・。

2つぐらいしか思い出せないんだもん。

なんだかもったいない・・・。


でも、最後のだんなさんからのメッセージはなんだか、切なかったなぁ。

ジーンときちゃました( ノД`)



■評価

★★★☆(3.5/5/0)


ミステリの祭典でチェックしてみようっと。

坂東 真砂子
蛇鏡

古すぎるんかな?なぜか、イメージがでてこんヽ(*`Д´*)ノ


さて、これもNYのブックオフで1ドルでした(*´ェ`*) 魅力的~♪

ハードカバーで綺麗なり。ラッキー。


蛇。

怖そう。神話?守り神?

昔からまつわる迷信?

鏡。

宝物?古い。


なんかこんな感じ。



想像通りでした~。(ノ´▽`)ノオオオオッ

さすが、私!(≧∇≦)ブハハ


■あらすじ

骨董やの婚約者を連れて、実家へ遊びに行った日、蔵にある姉の遺品の中から、古い鏡を見つける。

その姿を見た父は、婚約者にその鏡を引き取ってもらうように頼む。

が、私はその鏡の魅力に取り付かれてしまい、こっそり手元に置いておく。

しばらく、実家に滞在することで、姉の自殺について、父に先妻がいたことなど、次々と明るみになっていく。

と、同時に、実家の近くにある神社では、恐ろしいことが起こる前兆が・・・。



■ねたばれ?

最後、怖かった・・・。

最後の2行ほど、ちゃんと読んでなくて、「ああ、こんなかたちでおわるんだ~」って先走ってると

最後に、(≧◇≦)エーーー!って感じに・・・。

まさか、そうくるとは思ってなかったよう。

まぁある意味、大逆転とまでは行かなくても、最後でわき道にそれたって感じかな。

いやいや、びっくりしたー。

やっぱり、ホラーは、最後までホラーなのね。納得。


ホラーって、理由付けできないところがあるから、やっぱり怖いね。


■評価

★★★☆(3.5/5.0)


4.0に近いよ(*´ェ`*)