気仙沼に到着。
こんな想いがお出迎え!
気仙沼市役所の畠山さん、尾形さんが待っていて下さって、
前のBLOG でもご紹介した
この震災を受けて立ち上がった会社GANBAARE !の社長のご自宅へ。
素敵な応接間へお邪魔すると、バッグがずらりと。
改めてご紹介しますと、GANBAARE!は、
気仙沼の大きな水産会社“八葉水産”の清水敏也さんと、
シート製作の会社をされている宍戸さんが
復興の想いを込めて立ち上げた会社です。
シート製作や縫製技術を持った職人さん達7人ほどで
帆布のバッグや小物入れ、前掛けなどの製作を
デザインから全て一点一点手作りで行っています。
水産業がメインである気仙沼において、
大津波と火事で仕事を失った人が6000人。
ありがたいことに生存者は多いものの、
反対に仕事が全く無くなってしまったので、
それはそれでとても辛い状況なのです。
気仙沼ではいち早く、
気仙沼復興協会 を立ち上げ、
失業者がそこに登録し、瓦礫撤去などの派遣を行っているのだそう。
その派遣はもちろんボランティアではなく、
時給でちゃんと対価を支払う仕組みになっています。
民間が動いた方が早いからと立ち上がった
気仙沼復興協会。
清水社長は、この協会に軽トラを2台提供されました。
八葉水産の清水社長。
震災当日、社長の家には50人の人が避難所として集まり、
ライフラインが閉ざされた中でも、何とか力をあわせて過ごしたのだそう。
清水さんは、とても広い心をお持ちで、
さらに行動力に溢れていらっしゃって、
まさにリーダーとしてとっても魅力的な方。
偶然にも息子さんが、SFCの現役の学生ということで
後輩のお父様ということも分かり!
![うお座](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/223.gif)
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清水さんや皆さんの会話の中で
印象的だったのが、この震災の後から
「上手くいえないけど、何かみんなが優しくなった気がする。」と。
また「これまで、水産の世界では、
人のシェアを取り合う部分が多かったけど、
今回新しい帆布アイテムの会社を立ち上げたとき、
一から自分達で築き上げるので、
新たな喜びが生まれている。」
とおっしゃっていました。
失業した方を雇用して、新たな特産品を作る。と
笑顔で語る清水さん。
このGANBAAREという会社を立ち上げ、
1つ1つ事業態を築き、
どんどんその会社が独立していくのが
夢なのだそう。
一緒に立ち上げたシート製作会社の宍戸さん。
このシート製作というのも気仙沼にはなくてはならない存在で、
漁業や水産加工で使われる前掛けやシートを作り、
その時代に応じてお店や工場で使う帆布や皮、厚いビニールなどで
様々なものを作ってるのだそうです。
この帆布の帆前掛けも、
室町時代に、漁師さんが古くなった船の帆を切って、
腰に巻いたことに由来すると言われているのだそう。
気仙沼ではなくてはならない仕事着であります。
![うお座](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/223.gif)
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気仙沼市役所の畠山さんもそうなのですが、
「支援を受けることを終わりにしたい。」という想いが強いのが
気仙沼の皆さん。
自分達で立ち上がろうと、
気持ちを奮い立たせていることが
ひしひしと伝わってきました。
そして、この帆布バッグ。
復興のためにただ作ったのではなくて、
本当にデザインも、クオリティも凄く高いのです!
でも、自分達で全てを行っているので、
お買い求めやすいプライス。
サンプルだったので、その場で全ては購入できませんでしたが、
本当に魅力的なアイテムがいっぱい!!
気仙沼と港町の名前に、
市の花であるヤマツヅジ、
市の鳥であるウミネコ、
そして、水産の町の象徴イカリがデザインされています。
ファスナーにもこんなこだわりが!
有名ブランドの縫製工場で働いていた方が
作っていらっしゃるので、
細やかな仕事も素晴らしいです。
ポーチやペンケースも。
復興支援のためではなくとも
手にしたくなるアイテムの数々。
気仙沼産の銘酒“別格”のデザインのバッグ。
帆前掛けを作るときに出る切れ端を組み合わせて作った、
ワインボトルバッグ。
大変なこともたくさんあると思いますが、
復興への願いを込めて取り組んでいる清水さんや宍戸さん達のお姿は
とても楽しそうでした。
このバッグを銀座で持ち歩く姿が見られたら・・・と
おっしゃっていたので、早速購入したバッグを持って銀座へ。
雨だったので、写真はこんな感じですが↓
銀座にもよく合っていました!
今度の週末6月4日(土)・5日(日)11:00~19:00には、
山下公園の気仙沼ブースで販売されるので、
是非、実際にその素敵な作品を手に取ってみて下さい!
また、清水さんは6日に鎌倉に行く予定だと
おっしゃっていたので、
御成町にもいらして下さいというお話をしました。
人と人が、
町と町が繋がっていくといいなと
願っています。