石巻市の避難所の1つである中里小学校。
石巻市役所の公美さん達が、
数ある避難所の中からこの場所を選んで下さいました。

MIE's MIKAI WORLD★


この日の午前中に、地元のコミュニティFMであるFM石巻さんで
告知を行って下さったために、避難所の外には、
それぞれのお家からいらっしゃった方で長い行列が。

MIE's MIKAI WORLD★


皆さんへ、鎌倉の御成町で集めたこと、集めた経緯、
そして、双雲さんの書のことなどをお話して、
物資は、少しずつ持ち帰って頂くようお伝えしました。

MIE's MIKAI WORLD★

絵本、色画用紙、色鉛筆、クレヨン、折り紙・・・
「子供が3人いて。」というお母さんや、
「わざわざ遠くからありがとう。」と言って下さる方々、
大事そうに色鉛筆を手にする小さなお子さん。

これで、何か楽しいものを作ったり、
お子さんやお孫さんへ読み聞かせをして、
笑顔になってもらえたら・・・そう願いながらお渡ししました。

MIE's MIKAI WORLD★

また、必要物資の中には入れていなかったのですが、
御成町で絵を販売しているお父さんが、
「避難所に明るい絵があった方がいいんじゃない」と
ご提供下さったポスターや絵の数々が人気でした。

震災から2ヶ月以上が経ち、
そういう絵に気持ちがいくようになったというのは、
大きな変化だと思います。

MIE's MIKAI WORLD★

あまりにたくさんの人数だったため、
避難所の中の狭いスペースに皆さんを入れて
ライブを聴いて頂くことが難しくなってしまったのですが、
その状況を見て、小沼さんがすかさずギターを取り出して、
配っている横でポロポロと弾いていらっしゃいました。

MIE's MIKAI WORLD★

誰が何をすると決めてはいないのですが、
アフロさんやマックさん、そして、市役所の皆さんが
その場に応じて、配布を行っていき、
あの日集めた物資の数々は、あっという間に、皆さんの手に。


一通り配り終えた後、避難所の中へお邪魔して、
体育館のステージでライブを行いました。

真っ白いダンボールで囲まれた各スペースの中で
暮らしていらっしゃる方々。
最初、ステージの上からでも、全員の姿は見えないので、
お休み中の方もいるのでは・・・と
心配だったのですが、
お話をはじめると、皆さんがぴょこっと顔を出して、
見て、聴いて下さって、
ここにきた想いをお話させて頂きました。

特にステージのすぐ前では、
お母さん達が5人ぐらいで集まっていて、
うん、うんと頷きながら聴いて下さる姿が印象的でした。

MIE's MIKAI WORLD★


そして、小沼さんのライブ。

MIE's MIKAI WORLD★

こういう状況で演奏することは恐らく初めてだと思いますが、
目を閉じて、穏やかな表情で、
すーっとその場の空気に寄り添うような音を。

Over the Rainbow

ここに、やわらかい音があったら・・・とイメージしていた通り、
いえ、それ以上に、この場にこの音色が響くことの
素晴らしさを肌で感じました。

避難所にいる方々の呼吸や
その場の空気をまるで読み取ってから
奏でられているのではと思うような音色。

チャリティソング“光”の話に、
お母さん達は何度も頷いていて。

キアラモンティに続き、
最後に「ふるさと」をギター一本で。

心にくるものがありました。

MIE's MIKAI WORLD★


ちょうどお昼を食べながらのライブだったので、
演奏後に「いつもより美味しく感じましたか?」と問いかけたところ、
お母さん達は涙を拭いながら、
拍手をして、さらに大きく頷いて下さいました。

本当に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

そして、ここのボランティアを担当されている八木先生が、
是非、避難所暮らしをしている皆さんの思いを分かち合って欲しいと
お昼を用意して下さっていました。

MIE's MIKAI WORLD★

ありがたく、美味しく頂きました。

皆で並んで食べていたところ、
お姉さんや、お母さんが
「美味しい?私が作ったんじゃないけど(笑)おかわりもしてね。」と。

辛いことや大変なことは
山ほどあると思いますし、
全部の避難所、全員がこういう状況ではないですが、
ここの方々は、気持ちのゆとりが生まれていることを感じました。

だからこそ、次のステップが求められるのでしょうね。


MIE's MIKAI WORLD★

胸に響く言葉が体育館の壁にずらりと。


今回、この機会を準備して下さった
八木先生へ、物資を集めた時撮った皆さんの写真のコラージュと
メッセージをお渡ししました。

MIE's MIKAI WORLD★


MIE's MIKAI WORLD★

そのコラージュは、市役所の皆さんやFM石巻、
気仙沼でも、それぞれの場所でお渡ししたのですが、
「こんなに皆さんが私達のことを応援して下さっているのですね。」と
皆さん、感激して下さいました。

そして、八木先生は、塾の先生でご自身も大変な状況の中ですが、
毎日色んな場所をまわって、ボランティア活動を続けている方。

くみぴょんずのお子さんも八木先生のところへ
通っていらっしゃって、その塾が大好きなのだとか。
先生のお人柄なのでしょうね。

でも、お話の中で、
ボランティアのご苦労もたくさん感じました。

そんな八木先生をきっかけに、
必要なものや出来ることがあれば、
パワーを送りたいと思いました。

ボランティアの良い面と、
次のステップを考えなければならない点。

被災しながらもボランティアをされている
八木先生のような方が、
次のステップにいけるように
微力ながらもお手伝いが出来たら。

そう思いました。


そして、続いてはFM石巻へ。