”若手経理マンに贈るコラム”【第6回】決算数値の落としどころ | 今さら聞けない!会社生き残り・成長の秘訣は【経営の見える化は“見せる化”なり】ブログ

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「成長する・安定する」会社経営を行うためには
社外・社内の様々な方々の協力が必要です。

その為に
「現在、過去の真実と未来の予測図を見せる」ことが重要ですが、
その前に【自分達が見えている】ことがもっと重要です。

こんにちは。
高浜です。



前回では「決算を締める」ことの意味や特殊手続きについてご説明致しました。
今回は「決算を締める」にあたり、

経営側の判断として「決算数値の落としどころ

どのように決めるものが何かについて考察します。



まず、最初にお断りしたいのが「決算数値の落としどころを決める」という表現は

決して

【決算数値を操作して作る】

【1年間の経済取引の事実ではない数値に落ち着かせる】

ということではない、という事です。



いわゆる架空計上等の行為を行うという意味ではありません。
このことを前提に、以下話をさせて頂きます。



よく決算が近づいたり、

決算作業が佳境を迎えると経営陣や経理財務部長が決算の行方に一喜一憂しますが、

この方たちは何を気にするから一喜一憂するのでしょうか?



私の経験上で申し上げられるのは

「株主&金融機関向けの説明や納税額による資金繰り見通し」

と言ったところでしょうか。



ざっくり言うと

株主:
利益配当(場合によっては無配ということだってある)のための説明責任

金融機関:
借入時に説明した事業計画(予算)に対する決算数値との差異に関する説明責任
もしくはこれから希望する新規資金調達において
いかに業績成長度をアピールできる決算数値となるのか。

納税額による資金繰り見通し:
法人事業税(国税・地方税)決定額によるキャッシュフローの影響
→可能な限りの節税対策はできているのか?
(※注)「脱税」ではありません。

このあたりをシュミレーションしておかなければなりません。
つまり自社はもちろんの事、自他に対し根拠等の説明ができる状況を作ることが大事です。



ちなみにこの3点は企業規模を問わず最重要事項となります。

これが大企業になると、プラス「労働組合」ともなります。
かつて私が修行時代を過ごさせて頂いた日立造船時代の経験上ですが。



ただ上記3点を念頭に置き何度も決算シュミレーションを繰り返し、

関係各所に対する説明責任に目処を付け、

決算締めの判断を行う事は非常に神経を使うタスクではありますが、

経営管理を司る部門としては「宿命」とも言えます。



経理マンにとっては

『成長するために経験しなければいけない厳しい場面』

という言い方もオーバーではありません。





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