去年春まで置屋さんをしていた方に呼ばれ…遊びに行ってきました
お仕事を辞めてから、着物を着る機会がなく…プレゼントしたいと言うのです
新しいかんざしや小物、浴衣も、沢山頂きました
そして
昨日から強く押していた『48の襦袢』…初めて聞く物で、mieは何のことかさっぱりわかりませんでした
「これが48の襦袢なんだけど…」と出して下さったのがこちら↓
わかりますか
『48の襦袢』…梵字ではありませんよ…
芸者の中でも、やり手の方しか持たないお品だそうで…
男性のお客様は、大変喜ばれるみたいです…
…
………これはさすがに着用出来ないよ~~~
と、かたくらに拒否しましたが…
「この襦袢が芸者としての誇りの品。私はまだ仕事に未練があるから、引退の形として、貰って欲しい。悲しいことに、新人へと作ったけど、後継者がいない。」
言っては悪いですが、彼女は友達がいません。
…と言うのは、芸者としての立場上、女性から良い印象がなく、男性からはイヤらしい印象しかない。
それだけ一生を仕事に懸けてきた、凄い方なんです…
生涯『独り身の夜の花』と自ら語るんです。
生涯『独り身の夜の花』と自ら語るんです。職業は何であれ、その魂は感じました

こうして、48の襦袢はmieの元へとやってきました
着る機会はありませんが…
私が車に積む際、彼女は少し涙していました…身寄りのない彼女。
せめてお弟子さん(?)がいればね…
もう辞めたのだから、高飛車にならずに一般人として、素直な彼女でいてほしいと思います

本当は寂しがりで、子供が好きで、弱いんだから
