読書記録がてら少しだけ本の紹介
働く男/星野源
歌手・俳優・文筆家と多彩な才能を見せる
星野源と言う人を知るための1冊
SAKEROCKというインストバンドも経験し
ソロとして『SUN』という楽曲で紅白歌合戦にも出場し
『箱入り息子の恋』『地獄でなぜ悪い』などの映画の出演
内村光良さん他共演のNHKのコント番組『LIFE』への出演
本書の他にも『そして生活はつづく』『蘇える変態』などの著書など
本当に多方面で活躍している星野さんの
それぞれの一面をゆるく解説している感じ
エッセイや他愛もない話を収録してます
星野さんはSAKEROCK時代から知ってはいたんですが
ソロとして活動を始めてから少し経って
サカナクションの山口一郎さんとの
サケノサカナというUstream番組頃から
傾聴していくようになりました
前述した『SUN』も収録されている
最新4thアルバムの『YELLOW DANCER』を
ぜひ聴いてみてください
YouTubeで『SUN』のMVも観れます
こんな星野さんの素性というか
どんな意気込みで仕事しているかって本なんですが
非常に純粋な部分と他の追随を許さない変態さと
絶妙なバランスで生きています(笑)
すごくストイックで全力で注力してしまうから
くも膜下出血で倒れてしまうんでしょう
働き方の参考にはならないかもしれないけど
星野源という方の片鱗を知るには
申し分ない著書だと思います
文庫に収録されている又吉との対談も秀逸
余談ですが『老夫婦』という曲が好きです
余談ですが『老夫婦』という曲が好きです
キネマの神様/原田マハ
都心にシネコンを作るために
奔走していたキャリアウーマンが
とあることから仕事に躓き
仕事を辞めてしまう
そんな折に父親が心臓の病に倒れ
大掛かりな手術をしなければいけないのだが
同時に父親に多額の借金があることも発覚
『宵越しの金は持たぬ』な江戸っ子お父さんが
賭け事につぎ込んできたツケが来たのだ
途方に暮れる母には
大企業に務める自慢の娘が頼りだが
当の娘は無職であることを告げられずに
同じく途方に暮れるところから物語が始まる
ここから題名の『キネマの神様』の力を借りて
家族とその周りの友人達の再生を描いてます
要約するとこんなにもあっさりしてるんですが
非常に感動するお話です
随所に描かれる名作映画の数々が
映画を観たくてしょうがないという
どうしようもない欲求をかきたてます
小説しかり映画って別の人生に連れて行ってくれる
素晴らしい旅なんだなと改めて納得
帯にも書かれているんですが
1番好きな映画を1番好きな人と観に行きたくなる
本当に純粋な物語です
以前紹介した『世界から猫が消えたなら』にも
人生最後の映画を選ぶシーンがあったので
ボクも1番の映画を逡巡しているところです
モダン/原田マハ
こちらも原田マハさんの著書で
アートに関する短編集となってます
『楽園のカンヴァス』にもリンクしている部分もあり
なおかつ短編なので非常に読みやすいんですが
その中にもアートに惹きつけるだけの力があり
実際にMoMAに勤めていた著者の
芸術への知識と愛情は本当に脱帽です
最新作の『暗幕のゲルニカ』も気になるところ
完全にお気に入りの作家の1人になりました
すべて真夜中の恋人たち/川上未映子
大体の本は一気に読み切るんですが
この本はかなり時間がかかってしまいました
読みにくいとかつまらないとかじゃないんです
どうしても読む気になれなかった時期があって
一時この本を寝かせていた期間があったんですが
その間に他の本を読みだしてしまって
複数冊平行して読むようになってしまったんです
そんなこんなでなかなか進まなかったわけですが
ようやく読み終わりました(笑)
主に登場するのは
出版業界で校閲をする主人公冬子と
仕事を回してくれる友人の聖と
高校の物理教師三束さん
ほぼ上記の3人だけであり
物語の世界は非常に狭い
閉塞した恋愛小説です
展開もなかなか見せない
狭い世界の小さな話ですが
なかなか人付き合いをこなせない
主人公冬子の心情が緻密に描写されている
自分とは正反対に歯に衣着せぬ物言いで
容姿も華やかな聖には無自覚の劣等感なのか
どうしても理解できない隔たりがあるが
少なくとも電話してきてくれたり
好きでも嫌いでもない微妙な心情
どうして惹かれるのかわからないが
偶然出会った三束さんと一緒の時間をすごしても
何を話したら良いのか頭が真っ白になってしまう様も
三束さんが冬子の投げかけるとりとめのない質問にも
いつも静かに返答するのが心地よいと感じるうち
どんどんと三束さんに埋もれていく心象も
そんな冬子の言葉にも置き換えられない
どうしようもない衝動と煌きの両方とも
繊細に丁寧に描かれている
閉塞的な冬子の心の闇ではなく
真夜中に瞬く星のような光を辿った物語
炎上する君/西加奈子
好きな芸人の又吉が帯を書き
以前絶賛していた作品だったので読んでみた
短編集であっさり読めます
軽快に進む物語の随所に
現実離れした描写があるんだけど
理屈ではなくて感覚として
むしろ夢だろうというように読んだほうが
共感できると思う
抽象的な話や非現実的な描写が
安部公房の作品に似ていると感じて
すごく好きになりました
特に風船の話が印象に残っていて
ぜひオススメいたします
「悩み部」の結成と、その結末。/麻希一樹
ひょんなことから中学生から貸してもらいました
ボクが中学生の時は
指輪物語、ナルニア国物語など
ファンタジーを敬愛してたけど
今の中学生にはこの系統が好まれるの?
今まで読んできた小説とは
明らかに一線を画する毛色の本
内容は短編集なんですがどれもすごく短いです
あとあと教えてもらったんですが
あとあと教えてもらったんですが
5分で読むってのがコンセプトの一部らしく
学校の朝読書に最適だなと思いました
「悩み部」なる悩みを解決する部活の
誰にも角を立てたりせず
いろいろと立ち回る1番平凡なキャラの美樹、
純粋だがお嬢様育ちで何でも合理的に話を進めて
相手の心情を察するのが苦手なエリカ、
無表情かつ寡黙でいつも読書していてるが
人嫌いなわけではない頼れる地蔵こと隆也
のデコボコ3人組が知恵を絞り
いろんな方面からの悩み解決に奔走する話で
笑えるしちょっと感動もする
青春のキラキラストーリーから
社会的な話題も盛り込んである
「意外な結末」と銘打ってるけど
大ドンデン返しがあるとかじゃないので
ちょっと持ち上げすぎかなって気がするけど
サクサク読めるし内容もなかなか考えたりするし
陳腐な感じはしなかったかな
最近は積ん読ばかりだともったいないので
本の貸出をしています
色んな人に貸しているので
もはや行方不明の本もありますが
読まれるのが本望ですから
帰ってくるのを気長に待ちましょう
オススメの本や作家がいたら
ぜひ教えていただければ幸いです





















