こんばんは。
るろうにウサギ🐰です。
気になっていた漫画、
『君と宇宙を歩くために』2巻
を読みました。
(電子コミックを購入)
平成という、今より発達障がいとか軽度知的障がいとかその類いの個性の認知が今より世間的に低かった時代の、少し人より"普通"には生き難い2人の男子高校生が、友情を深めながら"普通"が蔓延る世の中とどう付き合って生きていくか向き合う話。
1巻から、相変わらず小林くんは所々宇野くんの事を「すごい」とか「かっこいい」とかリスペクトしていたけど、今回は宇野くんが小林くんをリスペクトしているシーンを見れて良かったです。小林くんと一緒に図書館やドーナツ屋さんで勉強したシーン、宇野くん視点がほとんど無かったから、宇野くんが
・予定が急に変わる事
・知らない人と接する事
・大きな音
が苦手だった事、すっかり忘れてた。
でもね。
苦手な事は思い出せなかったけど、1巻に比べて宇野くんは自由に行動するようになったなとは思ったんだよ。小林くんていう友だちが出来て、変わったんだなって。案の定、苦手な事に分かりやすくパニックにならないくらいには、小林くんとのコミュニケーションが楽しかったんだね。小林くんといる時は、少しは"安心"出来るようになったんだね。宇野くんの、帰宅してからのお姉さんとのやり取りが面白かった「僕はもう高校生です!」「僕のプライベートです!」って、宇野くんの自立心の表れじゃん健全な反抗期、大いに結構
あと、小林くんのバイト先の山田さん。
1巻の時、おかしいと思ったんだよね。あんな優しい人なら、小林くんが孤立する前からもっと面倒見てたと思うから。小林くんが変わろうとした途端に現れるから、1巻で読んでた時に「え!?今までこの人、何してたの!?」ってビックリしたの。なるべく小林くんにスポットを当てたり、あんまり必要が無い部分は描くのを控えるようにしてるのかなとか思ってすぐ流したけど、その謎が解消されて良かった山田さんもまだお若い方だよね?小林くんの頑張る姿勢を見て変われた山田さんも、充分すごい人だよ。
バイト先でのテスト勉強シーン、1巻で嫌味を言って来たバイトの先輩達も気にかけてくれてるシーンを見て、ほっこりした
あと、小林くんのテストを返された後のシーンの独白。「この程度が自分の限界だったらどうしよう」「それを知るのが怖い」みたいな旨のシーン。仕事に置き換えると、まさに今の私でめっちゃ共感した
あと、小林くんの"なんで?恐怖症"のシーンにもめっちゃ共感私も知らないうちに突然崖から落ちそうになってるし、なんでかが分かれば苦労しないの分かる「超常現象なんだよ私だって分かんねーーんだよ」ってなるでも紙に原因かもしれない部分を書き出したり、なんでなのか自分でも分からないから「なんで?」が怖いと素直に言えたり、私より小林くんの方が大人だと思った私、自分責めるだけで終わってたよ…
あと、宇野くんが井ノ上先生に言った、「朝から先生していてすごい」「小林くんもすごい」のシーンに共感私も宇野くんみたいに、友だちでも長く一緒にいると疲れるでも今回の宇野くんの保健室でのシーンを見るに、私は友だちに対しても安心はしてないんだなと思った。安心してれば、居心地は良いハズだもんね
小林くんも宇野くんも、優しく愛してくれる人や理解者が傍にいてくれて羨ましいな。私みたいに、歪みきってはないもん
2巻も良い話を読めて良かったと思ったけど、改めて私自身は小林くんと宇野くんのハイブリッドなタイプだなと、悲しくなってしまった
『君と宇宙を歩くために』は、私にとっては、読んでいて感動の涙と、自分と比べて自分が虚しくなってしまう絶望の涙が流れる、実は向き合うのが怖い作品です
生きるのって辛い