背中に
バケツを背負い
右肩には
ハシゴを担ぎ
なにやら
やたら
ニヤニヤした女がいたそうです。
そうです
みえ子
ついに
仕事をゲット
したのであります
長い戦いでございました。
それは
キャンプサイトについた翌朝の事。
私がテントで爆睡していますと
なにやら
興奮気味のモジャさんが
私のテントを揺らしながら
なんか来た〜〜!
起き〜〜!!
モジャさんは、日本語でもボキャブラリーが少なめ。
と叫んでおります。
慌てて外に出ますと
共同キッチンの前に
トラクターが停まっており、
その乗り主であろう
いかにもファーマー顔の
オーストラリア人が
なにやらピパ子と話しています。
慌てて
ドイツ人から学んだ
エセ社交術で
ハウ アー ユー?
をかましますと、
ファーマーは
何やらご機嫌な感じでいらっしゃいます。
正直、
何いってるのか
イマイチ
わからなかったんですが、
ネイティヴだもんね
どうやら
仕事があるらしいっとことは
私もモジャさんも理解でき、
そのまま
みんな
トラクターに乗せられ
事務所らしきところに連れて行かれ、
なんだかわからない説明と、
なんだかわからない書類にサインし
仕事ゲットと相成ったのでございます。
みんなは、ちゃんと理解してからサインしてね。
ちなみに、
朝、モジャさんに叩き起こされ
テントから這い出した私は
もちろん
寝起き丸出しの状態でして。
いっとくケド、みえ子は31歳だかんね!
ヨレヨレの
Tシャツに
短パンを履き
寝癖だらけで
なんなら
ノーブラで
その状態で
トラクターの
荷台に揺られていく様は
それでも、仕事が貰える嬉しさからニヤニヤしている。
きっと
気持ち悪い女に
見えただろうなぁ
と
今になって
振り返る
みえ子なのでした。
あの時は必死だったからさ。