これです
- 永遠をさがしに (河出文庫)/河出書房新社
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この物語の主人公は
都立高校一年の和音
父は世界的な指揮者
母は元、名門オーケストラの主席チェリスト
和音は幼い頃から母にチェロの英才教育を受ける
母の期待に応えたいと
必死に練習したが
次第に心が離れる
その後両親は離婚
母は家を離れ、父と二人暮らしになる
そこへ突然新しい母がやってきた
これはほんとうに面白いです！
後半はほんとに
泣き通しでした
小説を読んでこんなに泣けたのは
何年ぶりだろう
久々にいい涙を流しました
これは「再生」の物語です
「再生」とは
そのままでは動かない状態から
また動く状態になること
衰え死にかかったものが
生気を取り戻すことです
（Google検索より引用）
心の通わない父
自分を捨てて家を離れてしまった母
いつも一人ぼっち
その和音が自らの意志で
チェロを弾き始め
母とも新しい母ともそして父とも
関係を修復し
新しい道へと歩き始めます
たくさん傷ついた
涙を流した
その経験が
「再生」「新しい自分」へと
導いてくれるんですね
和音と私
全く環境は違いますが
両親との関係では似たところがあります
「いつもひとりぼっち」
幼い頃からそう思っていました
そんな経験と重ね合わせていたのかもしれません
誰にでもありますよね
心の傷とか痛みとか
みんな願うことは同じです
昨日よりもいい自分でいたい
日々成長したい
再生していきたい
この物語の終盤
とても素敵な言葉を紹介します
永遠は、毎日あんたが経験している
「あの瞬間」のことよ
あの瞬間とは、チェロを弾き始める直前の数秒前のこと
音楽を愛し、演奏に心をこめた人間なら
誰にでも訪れる数秒間
心が沸き立ち、震える、あの数秒間
あの瞬間こそが永遠なのよ
だからもう一度弾いてみなさい
永遠をさがしに
チェロと一緒に旅をしなさい
きっと見つかるはずだから
私も見つけたいです
心が沸き立ち、震える瞬間
「永遠」を
あなたにとって「永遠」とは
なんですか？
ぜひご覧になって下さい
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