【6日目/網走→札幌経由→函館→新函館北斗→弘前まで その2】
大した続きもないのに勿体ぶってしまい、失礼しております
前回、新函館北斗で「スーパー北斗16号」から、かなりのお客さんが降りたところで終わっていますので、その続きをば…
私はガラガラになった車内をもう少々乗り、函館駅にやって来ました。
「はぁぁぁるばる 来たぜ は~こだてぇぇぇ」
と、まずはサブちゃんに前回挨拶出来ていなかったので、改めて挨拶しました(笑)
北海道の玄関、函館に、月曜の朝に現れて、金曜の夜に再び現れるという、ド平日5日間を丸々北海道で過ごしたことになりますが、そんなに滞在したかなと思うほど、あっという間な5日間でした
函館ではちょっと駅前に出て、イルミネーションを観たり、本当は一度は登りたくてたまらない函館山を見上げたり、駅構内のお土産屋さんで札幌で買えなかった土産物を探したりしました
ロイズのチョコポテチにも、やっと函館で出会えました
コレを買って帰らなきゃ妻や娘に顔が立ちませんから、良かったです
そして函館から新函館北斗へと戻る訳ですが、特急の自由席にも乗れるし、はこだてライナーにも乗れる中、あえて私は18:54発のキハ47系の普通列車森行を選びました。
案の定、車内は帰宅する高校生で溢れてまして、大荷物を抱えて乗って来た私を、明らかに「異星人」として見ているのが、ビッシビシと伝わってきます
…はこだてライナーにしときゃ良かった…(笑)
ですが何とか後ろ向きではありますがボックス席に座ることが出来、帰宅する高校生達の会話を聞いてると、なんかホノボノとしましたよ~
北海道弁は東北弁ほど強烈ではないからか、なんだかホッコリするんですよね。
特に今でも印象強く覚えているのが、私の座ったボックスシートの真横にいた高校生カップル
初々しいんですよ
ちょっと手が触れただけで「あっ♡」とか言ってるし、会話の中身から察するに、今度の3連休の何処かでデートに行こうと話してるようなんですが、その話し方がまた初々しくて可愛いといいますか
応援したくなるカップルでしたね~
世の中、バカップルも多い中、その日初めて偶々横の席に座ったオッサンが、富山の地で函館の高校生カップルを応援してるなんて、当人たちも気が付かないでしょうけど(笑)
彼と彼女は降りる駅が違うようで、彼が先に降りて行きました。
列車が発車しても、駅のホームにいる彼に、一生懸命に手を振り続ける彼女
青春っていいなぁ
等と思い、ホッコリしながら新函館北斗に着きましたら、やっぱり寂しい…
あくまで北海道新幹線札幌開通までは、新幹線の「始発駅」「終点駅」なんですから、もっと駅周辺のインフラを整備すべきですよ~
夜降りた時に、こんなに周りに何もない新幹線の終着駅って、他には無いと思いますが、どうでしょうか
とウダウダ言ってますが、私が予定変更して乗ることにした北海道新幹線は19:37発「はやぶさ96号」仙台行です。
最初乗る予定だった、東京行最終を見送って函館に立ち寄ったのは、往路で出来なかった函館駅の散策も目的の一つですが、北海道新幹線の行き先が「東京」ではなく「仙台」だったら、グッとお客さんも減るのではないかという目論見も、密かに隠れていました
道内特急自由席フリーパス兼新函館北斗~新青森間立席新幹線特急券は、本来は北海道新幹線の区間である新函館北斗~新青森は、立ってなきゃいけないんです(苦笑)
ただ座れる特例として、空席がある場合に限り座ることが出来るが、その座席の指定券を持った乗客が乗ってきたら、速やかに座席を移動しなければならない、そういう決まりがあります
その点でも1本早い「はやぶさ」は、新函館北斗、木古内、奥津軽いまべつ、新青森と、各駅に停車していきますし、東京へ行ける最終列車ですから、ひょっとしたら私が空いてるぜと座った席に、奥津軽いまべつからお客さんが乗って来るかもしれません
逆に1本遅い仙台止まり「はやぶさ96号」は、新函館北斗を出たら、新青森までノンストップ
途中で誰かが
「おい、そこオレの席」
等と言って脅迫してくる心配はありません(笑)
函館駅散策に加え、そんな意味も二重三重に兼ねまして、1本遅い仙台止まりの「はやぶさ96号」に変えた訳です。
自由席だとこういう融通が利くからいいですね
さて往路では不覚にも大半を寝てしまった新青森→新函館北斗ですが、帰路ではバッチリ起きててやるぜ
…でも夜…
いつトンネルに入ったのか出たのかもよく分かりません
耳にツーンと来るアレと走行音で判別してました。
青函トンネルは、函館側も青森側も、メインの前に前座があるがごとく、何本か短いトンネルを潜るんです。
なので特に夜だと、慣れてる方じゃないと、いつ「本物」の青函トンネルに入ったか分かんないんですよね~
在来特急時代は車掌さんによる「今入りました」アナウンスがあったんですが、新幹線では聞くことが出来ず…(私が乗った時だけたまたま聞けず、喋ってくれる車掌さんもいるかもしれませんが)
なんかトンネルに入ってからの走行音が違うなぁ、ちょっと減速してるし…と気が付いた時には、既に青函トンネルに入ってました。
車端部のLEDでも「ただいま 青函トンネルに 入りました」と流れていて、解説も流れていました。
チコちゃんに叱られそうですが、起きてはいたもののボーッと真っ暗な車窓を眺めて生きてましたので、気が付きませんでした
青函トンネルの中は新幹線と言えども140km/hの壁があり、これは在来特急時代と変わらないのです。
でも在来特急が青函トンネルを140km/hで爆走するのと、新幹線が140km/hで走るのでは、感覚が違いますね
何度も書いてますが往路では寝てたので(笑)、青函トンネルを挟んでの速度変化のプロセスも覚えちゃいないんですが、帰路は起きてましたので、新函館北斗を出てグングン加速していくのに、木古内手前から減速し始め、青函トンネルでは30分近くパワーを持て余し、青函トンネルを出て在来線と別れた後に再び加速、そして新青森到着という(往路では逆になりますか)速度変化のプロセスがよく分かりました。と同時に、なんとも勿体無いなぁと感じてしまいました。
今春のダイヤ改正で、青函トンネルの140km/hの壁が低くなり、160km/hになるそうですが、それでも時短効果は僅かだそうで…。
260km/hフルスロットルのまま走行出来たら、かなり変わってくると思います。
現実は無理でしょうけど
さて新青森までノンストップの「はやぶさ96号」仙台行。
私は8号車に陣取っていたのですが、同じ8号車には数名しかいませんでした。
それが新青森に着いたら、結構お客さんが降りて来るんですよ、ビックリ
何処に乗ってたの?状態です。
そして新青森駅構内をウロウロしてたら、更にお客さんが倍増
丁度東京を17:20に出た「はやぶさ」が到着したから、でした
新青森は、新函館北斗と同じく、あまり最終目的地となる駅では無いため、更に在来線に乗り換えて、青森なり弘前なりに向かう方が大多数です。
私は本州に戻り、旅の最後の夜は弘前のホテルを予約していたので、弘前へ向かう在来線のホームに降りたのですが、まるでラッシュアワーのごとく大混雑
在来線も、青森行と弘前行が新青森で交換出来るよう、ほぼ同じ時刻にやって来るので、ラッシュアワー状態が発生する訳ですな。
…新青森の在来線ホームって、狭いんですよ
ちょっと押されたら線路に落ちそうでした
その新青森に、ほぼ同時にアッチ行とコッチ行が入ってきました。
私は弘前行に乗ったんですが、超満員
網走からの長旅の最終場面に来て、まさか都会のラッシュアワーのような大混雑に大荷物を抱えて身を委ねることになるとは思いませんでした
立ちながら大荷物を抱えてるので、暑くて汗がダラダラ
駅に着くたびに入って来る寒風が心地よかったです
結局弘前まで座れず、最後の最後で疲労困憊の極みに達した私は、弘前駅からホテルまで、反則中の反則、タクシーを使ってしまいました
この日のホテルはタクシーだとワンメーターで十分な距離なんですが、歩くと15分くらい掛かるんです。
大荷物を抱えて15分も歩けない…
でも反則して正解でした
ほんの短い距離なのに、タクシーの運転手さんは楽しい方で、5分ほどの間に色んな話をしてくれましたよ
降りる時には名刺までくれました
実は弘前という町も、私が北海道へ鉄道で往復する際の拠点にしがちな場所なんです。
青森駅付近でホテルを探すと高いけど、弘前で探すと安い、そんな理由もあります。
奥羽本線の列車も弘前で系統分断されているパターンが多く、利用しやすい駅なんですよね
それと弘前で一泊する時の常宿は、「スーパーホテル弘前」なんですが、ここの副支配人さんが富山県出身ということもあって、初めて泊まった時に、富山から来られたんですかと驚かれて、今あの辺りはどうなってますかとか、沢山会話をして印象が良かったんです
そのため、駅からちょっと遠くてもつい弘前では「スーパーホテル」にしてしまうんです。値段もお安いのですよ
でも流石にこの時だけは、弘前駅の目の前にあるルートインが恨めしく見えましたが(笑)
旅の最後の夜、前夜のように思い切り食べれる店が近くにないかな~と思ったんですが、残念ながら目立つ店は22:00閉店ばかり
チェックインしたのが21:45頃で、一息入れて外出したのが22:00過ぎでしたから、嗚呼今夜もコンビニ弁当…になってしまいました(笑)
本州に戻り、旅行の最後の夜、コンビニ弁当を食べながら、明日普通列車に乗って帰るだけじゃ面白くないな~と思い、色々ホテルで考え始めました。
予定では早朝6:25に弘前を出発して、普通列車乗り継ぎで富山へ帰る予定にしていたんですが…。
さて私が旅の最終日にどんな無茶な変更をしたのやら続きまーす