【4日目/稚内→札幌経由→釧路まで(失敗物語だらけ)その1】
和室に布団と言う、快適な環境で稚内での一夜を過ごした私
でも翌朝は早々に行動しなくてはいけません
なんと5時には起床し、荷物を片付け、セイコーマートで買ったパンを食べ、6時にはホテルをチェックアウトしました
と言うのも稚内6:36発の特急「サロベツ2号」に乗らないと、この日の予定が吹っ飛んでしまうからなんです
また、稚内駅を出る列車は、6:36の「サロベツ2号」の次は10:27発の名寄行き普通列車までありません。
特急となると、13:01発までありません。
一日全体でも、稚内発の列車って、7本しかないんですよ
日本最北端として有名な観光地なのに、実際は列車でやって来る方って、少ないんでしょうか
立派な駅に改築されたというのに、なんだか勿体無いです…
しかし稚内駅に着いて、「サロベツ2号」の改札を待つ列を見てビックリ
結構な数の方が並んでいました。
自由席争奪戦に参戦しないといけませんので、先頭から自分は何人目?と数えたら、まあ窓側には座れるだろうとは思ったんですが、私の後にも続々と「サロベツ2号」狙い(恐らく自由席狙い)のお客さんがやって来ます。
なんとか先頭の自由席車で、窓側の席を確保したんですが、すぐに隣に「空いてますか?」とお客さんが来られました。
なんとラッキーなことに若い女性
「はい、ミエハルの横、空いてますよ」
と、春日みたいには言いませんでしたが、稚内でドッサリ買った土産を詰め込んで、かなり重たくなってきたキャリーバッグを腰痛も顧みず荷棚に上げ、通路側に置いてたリュックは即座に足元に置き、その若い女性のための席を作ったんですが、稚内発車直後から自由席は立っている方はまだいないものの、ほぼ満員に近い乗車率でした
ちょっと予想外だったのですが、コレを逃すと大幅に予定が狂ってしまう方も多いと見えます。
この「サロベツ2号」に乗れば、旭川でライラックに乗り継いで、札幌にお昼には着けますしね。
また鉄道路線も昔は道北にも沢山あったんですが、今や宗谷本線1本だけ。
それも赤字でJRとしてはなんとかしたい路線だそうです。
…国鉄の分割民営化って、やっぱり間違った施策だったんじゃないのかな
さて「サロベツ2号」は雪の降る中を快調に突っ走っていきます。
ただ雪が降り続けているせいで、車窓は殆ど楽しめず
稚内滞在中もずーっと暗い時間帯でしたので、やっぱり死ぬまでに(笑)もう一度、明るい時間帯に稚内にゆっくりと来たいですね。宗谷岬とか、欲を言えば利尻島にも渡ってみたいし
この日の「サロベツ2号」では、往路のような不快な車掌氏には会わず(笑)、以後北海道から本州に戻るまでも、不愉快な思いをする駅員さん、乗務員さんには会いませんでしたから、その分往路の「サロベツ1号」稚内行に乗っていた、旭川~名寄を担当した車掌氏の不愉快さが際立ちます
さてこの日は北海道の天気が荒れると、前夜の予報で言っていたのですが、まず「サロベツ2号」は旭川に定刻の10:19に着きました。
上空もそんなに雲行きは怪しくないです。
どうやら北海道北部の日本海側で荒れてるようで、それがこの日の私の行程に影響を及ぼさなきゃよいな~といった感じでした。
旭川駅からは11分の乗り継ぎで、「ライラック18号」に乗り換えです。
ちなみに乗り換えは対面ホームなので、助かります。
「サロベツ2号」のお客さんが殆ど乗り換えるんじゃないかな?と思ったら、意外にそうでもなく、「サロベツ2号」から「ライラック18号」に乗り換えたお客さんは、何となくの見た目ですが、1/3位でした。
なので、半ば諦めていた自由席窓側も悠々確保できました
「サロベツ2号」では、ある意味北海道らしい体験と言いますか、線路内に鹿が入り込んでて、急制動と長い汽笛が鳴ったんですが、衝突は免れました。逃げていく鹿も見えましたよ(笑)
(↑逃げてく鹿が見えたので慌てて撮ったけど、結局鹿は写っていない1枚 笑)
「ライラック18号」は2日前の出来事があるので、同じ区間で動物とぶつからないかちょっと緊張しましたが、何事もなく、札幌まで定刻で走ってくれました
さて札幌には11:55に着き、次に私が乗る列車は、札幌14:16発「スーパーおおぞら7号」です。
これで釧路へ行き、釧路にて一泊の行程を組んでいました。
特急に3本乗るだけの楽な1日…だったんですが、ここで私の「ちょっと時間が空いてたら何か詰め込みたくなる症候群」が発動してしまいました
札幌で2時間20分、何して過ごそうか…、あっ札幌を12:13に出る快速エアポートに乗れば、小樽に12:47に着ける、小樽運河までは最短で徒歩10分だから、余裕を見て往復30分あれば大丈夫、30分後に小樽駅にもどって、13:30発の快速エアポートに乗れば、札幌には14:02に戻れる、14:16発の「スーパーおおぞら7号」に丁度間に合う…ついでに自由席は混んでるから、えきねっとで往復の快速エアポートの指定席を買っちゃえ…
↑↑↑
さあ、悲劇の始まりです(苦笑)
札幌駅の改札を一旦出て、重い荷物を空いてるロッカーに預け、えきねっとで予約した札幌→小樽間の快速エアポート指定席を、自動券売機で引き換えました(第1のミス)。
そして再び改札を抜け、快速エアポートの指定席乗り場へ。
この快速エアポートは6両編成なんですが、名前の通り新千歳空港駅まで行くので、観光客のために1両指定席を用意してあるんです。
大半は新千歳空港~札幌のご利用なので、札幌~小樽間は割と空いてるんです。
なので急に発車直前に指定席を押さえても、間に合いました。
札幌~小樽間も海沿いを走る区間があるので、景色が良いんですよ
ただ指定席は山側か海側かよく分からなかったので、この時は山側を指定しちゃったんですが
そして小樽にも定刻に着きまして、天気もまずまずです。
荒れてる北海道って、どこの辺りなんだろう
小樽駅は一度だけやって来たことがありますが、改札外に出るのは初めてです。
まず駅舎の素晴らしさに感動し、何枚も写真撮っちゃいました(第2のミス)。
その後運河を目指したんですが、計算違いだったのは小樽の道路、歩道も凍結してツルツルだったことです
慎重に歩かないと、稚内のように転倒してしまいます
和泉元彌のように、ソロリソロリと歩いてたら、運河までの道のりでも面白いスポットがあって、その都度足を止めて写真を撮ってしまいました(第3のミス)。
そして運河に到達
きっと夜にはライトアップされて、幻想的なんでしょうね
ここでも写真撮影に時間を使ってしまいましたが、気付いたらもう小樽駅に戻らないと間に合わない13:15
小樽駅へは登り坂なので、行く時よりは転倒の心配も少なく、全力で歩けました
そして駅には13:25に到着、間に合った
さて、券売機でえきねっとの指定券を引き換えなきゃ…って、えーっ
自動券売機の前に列が出来ています
私の前には3組いたので、なんとかスムーズに進んで間に合ってくれ~と祈ってましたが、スムーズに切符を買えたのは先頭の方だけ。
2組目は年配の方で、まずこの自動券売機をどう扱えばよいのやら分かってないようでした
駅員さんが出てきて、横から説明しながら切符をやっとこさ買い終わったんですが、この時点で13:27
私の前の3組目の方はアジア系の観光客で、券売機に書いてあるアチラの文字を必死に目で追って、切符の買い方を勉強しながら、買い始めました。
やっとこさ買い終わったのは13:29
残り時間1分
私は慣れてると自負していますので、ササーッと指定券を引き換えました。
私の次に並んでた老夫婦さんから、「今のあの人位、ササッと買う人ばかりならいいのになぁ」とお褒めの言葉が聞こえてきたのですが、私はとにかく13:30の列車に乗らねばなりません
改札を突破して快速エアポートのホーム(専用ホームで、改札からちょっと遠いんです)へと全力で走ったんですが、嗚呼、私の視界に快速エアポートが入った途端、ドアを閉めて発車していきました…
…放心状態ってのはこういう時に使うんだろうなぁ
13:30発を逃したら次の13:40発の区間快速があるのですが、これが札幌に着くのは14:20
「スーパーおおぞら7号」は4分前に札幌を出発しちゃっています。
これに追いつく方法などありません
とはいえ仕方なく次の13:40発区間快速に乗ったんですけど、自分を責めるばかり
第1のミス=札幌駅で同時に帰りの指定券も引き換えておけばよかった→「小樽駅発行」という文字が入った指定券がほしかったんです。
第2のミス=小樽駅に着いた時、写真ばかり撮って時間を食い過ぎた→その合間に引き換えておけばよかったんです。
第3のミス=路面凍結で歩行速度が遅いのに写真ばかり撮って時間を稼いでしまった→初めて訪れる土地なので、何でもかんでも撮りたくなるのです。
この3つのミスのうち、どれか一つでもやらかしてなければ、13:30発の快速エアポートに間に合ったでしょう、きっと。
指定券を無駄にした挙句、気分的には一気に天国から地獄に叩き落された状態で13:40発の区間快速に乗りましたが、大失敗した以上、代替策を考えねばなりません。
そんな失意の私がこの後、どんな行動に出たか
それは文字数の都合で、次回に続きまーす