【3日目/新十津川メイン→稚内まで その2】
「サロベツ1号」は何かあったのか、旭川の出発がやや遅れ、13:38頃になりました…
というところで、前回終了しておりますm(__)m
意味あり気に、ムカムカする出来事に遭遇するようなことを書いて終わりましたが、それは何かと言いますと…
美味い駅弁を食べながら、未踏路線に踏み出した高揚感でワクワクしていると、早速検札。
JR北海道の社員さんの奮闘には敬意を表している私ですが、この時の検札には不快感が残りました
「切符をお見せ下さい」と言われたので、1枚に全ての情報が書き込まれている、えきねっと割引の「サロベツ1号」の指定席券を見せたんですが、車掌氏は首を傾げ、「どっから乗って来たの」と一言
ああ、恐らく旭川駅の自動改札からホームへ上がる際、「サロベツ1号」の指定席券ではなく、「北海道・東日本パス」で入場したから、いわゆる入鋏の記録が無い状態だったんでしょうね、と思い、札幌からですと言って、追加で「北海道・東日本パス」を見せたんですが、まだ車掌氏、首を傾げています。
「札幌?どうやって旭川まで来たの」
なんだか明らかに不正しているようなものの言い方
面倒なので、昨日は札幌に泊まって、札幌から普通列車乗り継ぎで旭川まできました、と答えると、まーだ首を傾げます
「本当に?札幌から旭川までは普通列車で、稚内までは特急?うーん…」
そろそろ私もイライラしてきました
実際のところは札幌から新十津川に行って、バスで滝川まで出て、滝川から旭川まで普通列車で…という行程だったのを、面倒なので省いたのは悪かったかもしれませんが、キセル等の何の不正もしてないのに何故こんなに疑われなきゃならないのか
最後は納得してないからな、オレはという雰囲気プンプン醸し出しながら、仕方なく検札印を押して車掌氏は去っていきましたが、何がそんなに不満なんだよ
私は社会人として就職する際の新入社員接遇研修で、組織においてたった1人でもお客様に対して不愉快な言動をしたら、それは組織全体に対してのマイナスイメージになってしまうという、
「100-1=0」
という法則を学び、実践してきたつもりなんですが、この車掌氏の対応は、その方程式の「1」に該当しますよ
せっかく未踏路線に乗車し、美味い駅弁食べながら最北の地へ向かってるというハイテンションが、不快なローテンションに変わってしまいました
それ以降も、その車掌氏が途中駅で交代するまでは、通路を通る度に何か言ってくるんじゃないかと身構え、警戒してましたが、結局何もありませんでした
せっかくJR北海道を応援してるんですから、明らかなキセルでもしてれば別ですけど、正しい切符で乗ってる客に不満そうに接するのはやめて頂きたいものです
などと愚痴を書いてしまいましたが、途中の名寄で運転士も車掌氏も交代したようです。
名寄以降の車内アナウンスが、急に爽やかになりましたから(笑)
通路を通る際も、いちいち「失礼します」「失礼しました」と、たった3人の指定席客へ向けて挨拶していかれます。
名寄を境に雲泥の差
最後、稚内に到着する直前の車内アナウンスも素晴らしく、録音すればよかったと思うほどでした。
いや~、人が変わるとこんなに気持ちも変わるのか
稚内に下車した際には、元のハイテンションに戻っていました
そして遂に最北の地に到達しましたよ
バンザーイ
(ミエハルの乗り鉄レベルが上がった 笑)
結構自由席車両から下車されるお客さんも多かったんですが、私はありとあらゆるものを写真に収めたくて、最後まで稚内駅の構内(と言っても単線でホーム1本なんですけどね)をウロウロしてました
改札を出るのも遅くなっちゃったんですけど、駅員さんは嫌な顔一つせず、お疲れ様でしたとまで言って下さいました
いや~、JR北海道は素晴らしい(1人を除いて)
そのまま、翌日の道内特急自由席フリーパスを買いました。
稚内の自動券売機が、自由席フリーパスまでは対応してなかったので、窓口で買ったんですけど、その時の対応も素晴らしかったです
「稚内駅発行」の切符が買えて、嬉しかったです
そして駅の中をうろついてると、これまで抑えていたお土産物を買いたい気持ちが爆発
駅の中に入ってる、道の駅のお土産売り場で、これでもかっとばかりに買い込んでしまいました
だって稚内なんて次にいつ来れるやら、ひょっとしたら私の人生で、最初で最後の稚内かもしれないじゃないですか~
と言うことで財務大臣様、許してねm(_ _)m
さて稚内の駅を出て宿へ向かおうとしたら、駅を出てすぐに、有名な「北防波堤ドーム」が見えるじゃありませんか
これは宿に入る前に見ておこうと思って、いざ歩き出した途端にステーンと見事なまでに転倒しました
そう、道路が車道も歩道も遊歩道もガチガチに凍って、ツルツルなんです
体感する寒さは思ったほどではなかったものの、とにかく西からの風が強くて、すぐ凍ってしまうんでしょうね。
そこにはバスを待ってる地元の方が沢山いたので恥ずかしかったですが、おばあちゃんが
「アラアラ、大丈夫ですか?頭打たなかった?」
と声を掛けて下さり、稚内は気温は寒いけど人の心は温かい所だと、早くも感激
ちょっと膝を打ちましたが大丈夫です、と答え、再び「北防波堤ドーム」を目指します。
見ている分にはすぐ近くなんですが、進むにつれてどんどん西からの風が強くなり、足元もツルツルなので、また転ばないよう慎重に歩くため、なかなか辿り着きません
やっと辿り着いたら、今度はここから写真を撮りたいという場所に車が1台停まっていて、何やら怪しいことを車内でしています
寒いので動きたくなく、車が移動するのを待つこと20分(笑)
車が根負けしたのか走り去ってくれまして、やっと何とか写真が撮れました
そして次はこの日の宿へ向かいます。
以前に北海道大旅行を計画していた、7月と9月には、稚内のホテルは平日なら駅近くのドーミーインが格安で1室予約できたんですが、この日(12月18日)は稚内で何か大きな催事でもあったのか、ことごとくホテルが埋まってる上に、ドーミーインも高かったんです
その中で、R天トラベルで見つけた「ホテルサハリン」という宿が安かったので、予約していたのですが、チェックインしてみたら和室で布団が敷いてあるじゃないですか
旅に出ていると畳に思い切り横になれる瞬間って無いですから、嬉しかったですよ
このホテルの売りの一つ、大浴場は故障中とのことで、残念ながら部屋に付属のユニットバスで我慢しましたが、フロントの対応も良く、この辺りで夕飯を食べるとしたらどこが良いですかと聞いたら、丁寧に市内の地図で教えて下さいました。
よし、次に稚内に来る時も、この「ホテルサハリン」にしよう(←だから、もう二度と来れないかもって言ってるじゃん)
この日はもう列車には乗らないので、完全にリラックスモードになり、布団の上でゴロゴロしながらテレビを見ていましたが、北海道内のローカルニュースだと、天気予報が細かいですね。
ものすごく地域別に細分化した天気予報を伝えていましたが、どうやら明日(12月19日)は、北海道の西側から荒れるとのこと
ここまで何とか折り畳み傘を使わずに来ましたが、遂に明日は使わないといけないかな~
荷物の整理をしながら、キャスターバッグの底に沈んでいた折り畳み傘を、リュックサックに移しました。
さて夕飯です
外へ出なきゃいけないんですが、さっきの強風を考えると、二の足を踏んでしまいます
しばらく非常食で我慢しようかと悩んでしまいましたが、葛藤した挙句、稚内の食事を味わいたいと、意を決して外出しました←大げさ
ホテルのフロントさんお勧めの店を探したんですが、なんとその日だけ夜の営業はお休み
そのガッカリ感からか、稚内にて二度目の転倒をしまして、またも肘、膝を強打
今回は誰にも見られてませんので良かった良かった…でも痛い&寒い…
仕方なく最後の手段、稚内駅隣接のセイコーマートへ行こうかな?と思ったんですが、途中にラーメン屋さんを発見
ホテルのフロントさんのお勧め店ではありませんでしたが、迷わず飛び込みました
いや~美味かったです
極寒の中、温かいラーメン1杯を食べられるこの幸せ
リッチなホテルで豪華なディナーを食べるよりも、何倍も幸せだと思います
ラーメンを食べた後はすぐ宿へ戻っても良かったんですが、せっかくなので北海道では大人気のコンビニ、稚内駅隣接のセイコーマートへ行ってみました
売ってるものは他のコンビニとそんなに変わらないんですが、セイコーマート、しかも稚内で寝る前の缶ビールや、翌朝のパン等を買ったというのが、これまた旅の幸せのような感じで、レシートを大切に取ってあります(笑)
そんな幸せ感に満たされながら宿へ戻る途中、油断したか3度目の転倒
2度あることは3度ある、を証明してしまいましたが、この時の3回の転倒でひたすら左膝を凍結した路面にぶつけたので、なんと今も左膝が痛いんですよ
名誉の負傷…でしょうか(苦笑)
宿へ戻って寝巻に着替え、この日入っていた「ものまね王座決定戦」を見ながらビールとおつまみを味わっていたら、気付いたら寝てました(笑)
今回の旅で一番早く寝たのは、この稚内の夜ですね
夜中に一度目覚めたとき、
「あっ、ものまねは神無月が優勝したのかな、どうだったのかな」
と一瞬思いましたが、すぐに再び寝続けまして、旅の3日目、北海道2日目の稚内の夜は更けていきましたとさ~めでたしめでたし(笑)
さて次の日は、北海道旅行中、最大のピンチに襲われます
果たしてこの男、どのようにしてそのピンチをやり過ごしたのか
以下、4日目に続きまーす