コーヒー界の「家なき子」がよく売れております。これでも品評会受賞ロットでカップ・スコアも89点というブラジルらしさをふんだんに纏った逸品でありまする。しかもその品評会も無名の地域イベントではなく歴としたブラジル「カップ・オブ・エクセレンス」の別バージョンという位置付けであります。エスプリ・サントと呼ばれるこの地域はあのカルモ・デ・ミナスの一角で優秀なコーヒーが産出される地域であるにもかかわらず収穫時期の関係からいつもCOEには間に合わず、これはちょっと可哀想じゃないかという観点からこの地域だけで品評会を開くことになったものです。入賞・カップ評価基準はCOE同等で本商品はその第4位、カップスコア89点ということなのでフツウにCOEに出品していたらかなり上位に食い込んで来るはずのクオリティであると言えます。「コヘゴ・ダ・エンクレンカ」というなんちゃらややこい商品名ではありますが「コーヒー買うなら金をくれ」という風に当店では覚えてしまいましたので接客もスムースに執り行えます。かつて一世を風靡したカルモのCOE受賞ロットたちと比較するとお味は彼らよりはずっと正統派ブラジルでして「ダテーラリザーブ」を貴族風の麻呂なコーヒーに仕立て上げた感じが好印象でおじゃります。本当はもっと仕入れたかったのですけど何せ懐が寂しく商品名さながらの心境でありますため通販サイトにも載せることができず少量のみ店舗限定でのご奉仕となります。ネット経由のお申し込みは「要相談」かつ在庫睨みで応じさせていただきたいと考えておりますので悪しからずです。すぐにも消え去りますが...。

 さてそれから先日来ゴタゴタしておりますエチオピア ゲシャビレッジのゲイシャについて今朝ほど商社担当からお詫びの電話をいただき「お流れ」となりました。大山鳴動ネズミ一匹というヤツです。正確にはお流れではなくこっちで流しちゃったというべきでしょうか...。いくつかオファーをいただいた中で「Oma」だけ価格間違いで他商品の2倍以上だったそうで「それでも宜しければ」とのことですが、そんなの宜しくありませんから!だいたいそうなるとサベージより高いじゃないですか、だったらサベージを買いますって。最初のオファーの時点でOmaがこの値段で買えるならと応じたワケで複数に修正したのもOmaだからこそでした。ゲシャビレッジのラインアップの中でもOmaは特別ですから商社としてオファーを受けた時点で確認するべきだったと今にして思うのですが、残念ながら商社側にそういう理解をできる社員がいなかったと言うことなんでしょうね。ただ、それでも今回はサンチュアリオを巻き込んだプロジェクトでもあり、商社担当の尽力で実現した企画でもありますからOmaが買えないから全部止めたとは言い辛いのでイルバボールだけ渋々受けることに致しました。どうせ日本への輸入到着は秋口以降でしょうから気長に待つことに致します。皆様が忘れたころにやってまいりますので、そのままお忘れになられても結構でございます。こういう期待権侵害は正直あまり気持ちの良いものではありませんよねえ。