最近のコーヒー豆の取引は世界的な人気品についてはほとんどオークション形式になります。これは多分かつて2000年代初頭にパナマのエスメラルダ農園が始めたプライベートオークションが大成功を収めていたことに起因します。2004年のゲイシャ・デビュー以来あまりに圧倒的な人気のため出品する品評会でいつもぶっちぎりの優勝を飾り、コンテストを開催するまでもなく常に第1位の座を指定席のように獲得したため国内の他の農園から「これでは品評会を開く意味がない、自分だけゲイシャという別の品種で参加してくるのだから不公平だ」という不満が溜まり「ベスト・オブ・パナマ」品評会そのものへの参加を断られたという経緯がありました。そこでエスメラルダは品評会に出品できないなら自らネットでオークションを開いて販売しようと考えプライベートオークションを開いたのです。その時既に世界的にエスメラルダ・ゲイシャは圧倒的な人気だったこともあり入札が殺到してとんでもないような価格で売れて行きました。それを見た各地の有名農園も「ならばウチも...」ということで、その後特に自信のある高評価品をこぞってプライベートオークションに出すようになりました。グアテマラ・エルインフェルト農園やブラジル・ダテーラ農園などあちこちで開催されどれも大成功を収めております。まあ、この辺りの農園はある意味「なるほどな...」と思えるのですが、その頃ニカラグアからも同様にプライベートオークションを開くという農園からの案内が商社を通じて舞い込んで来たことがありました。「ニカラグア?」「ミエリッヒ?」...名前は聞いたことがある気がするけれどエスメやインフェルトと比較してどうにも格落ちみたいな気がするし、こんなところがやって大丈夫なの?...と思ったことがありました。確かにニカラグアのみを俯瞰すれば有名農園ですし商品はどれもそれなりのクオリティを備えておりますがそこまでのインパクトは無いでしょと寧ろ心配になったくらいでした。しかし、その後ずっと何度もオークションを開いていますし、それがきっかけで名前も徐々に浸透して来た感があります。そんなことで実は本日そのミエリッヒからイエローパカマラがお店に届くことになっております。サンホセという農園のものですが歴としたミエリッヒの中心農園でございます。勿論プライベートオークションに出品するような超級品ではございませんがちょうどお店の商品ラインアップの中からパカマラが完売してしまいましたのでその後釜として妥当な商品ではないかとの判断であります。ゲイシャとパカマラは各品評会の人気アイテムでもありますし付き合わせに如何でございましょうや...ってか!