Rick Wakeman
リック・ウェイクマンは、 音楽性の相違を初め様々な理由から’74年半ばにイエスを脱退して、
ソロ活動に転じますが、 ’76年末にはイエスに再加入。 その後幾度となく脱退と加入を繰り返しているようです。
最近の活動として、 2009年5月1日及び2日には ヘンリー8世に縁の深いハンプトン・コート宮殿において、
『 ヘンリー八世の六人の妻 』 をオーケストラや合唱隊との競演で完全再現するライブを行っています。
また兄でさえ知らなかったみたいですが、 本国イギリスでは、 コメンテーター、 司会者、 コメディアンとしても
テレビに出演することが多いそうで、 今現在、 イギリスのマン島に自宅とスタジオを構え、 家族と平穏に
暮らしているそうです。
年代の特定は出来なかったのですが、 近年のソロ・ライブ映像がありましたのでUPいたします。
このリック・ウェイクマンが確立したと言える 『 マルチ・キーボード 』 という演奏形態は
そのままですが、 キーボード楽器の技術進歩により、 機材が劇的にスリム化されていることが
見て分かります。 イエス時代は、 不摂生がたたりオーバー気味だったウェイトも、 スリムに
なっていますね。
現代音楽・モダンジャズ・ブルースの影響が殆どないところや、 不協和音の使用が少ないところが
ウェイクマンらしい特徴です。 音域の広いアルペジオ、 独特の指くぐりや同音連打を頻繁に使い
和声的短音階を使ったエキゾチックなフレーズもよくみられました。 音数は多いけれども、 逆に殆ど
演奏しない部分を設ける事でダイナミクスを演出する工夫も見られました。
近年においても、
スター・キーボード・プレイヤーとしての実力とカリスマ性は、 健在のようです。
やっぱ、 すごいわ、 この人。