先月の奈良 薬師寺でのお茶会は、家元のお献茶ということで、私たちは拝服席を
担当いたしました
世界遺産である奈良 薬師寺
そして、家元のお献茶
そして、私たちは、拝服席
かなり緊張感のあるお茶会でした
こちらが、当日のお茶席
お濃茶席なのに、とっても広いお茶室です
正面、長板の前に飾っているのが、今回のお棗
実は、これ薬器なんです
山内一豊の妹君、合姫がお輿入れの際に持ってきた薬器(薬を入れるもの)
薬師寺ということで、これをお棗として見立てたのですが、普通のお棗より大きいので、
扱いが結構大変でした
お釜は、室町時代のもので、炉縁は、薬師寺東院堂古材を使ったものです
こちらが今回の床の間飾り
お軸は、中聖武
これ、奈良時代のもので、聖武天皇が写経したものなんです
花入れと見立てたものは、須恵器と呼ばれるもので、古墳時代のものなんです
畝傍御陵から出土したものだそうです
お茶席に、桜を活けることはないのですが、これは、桜の花びらを散らしているので、
大丈夫なんだそうです
ちょうど桜が満開になる前の時期だったので、とても季節感のある感じで、
この活け方が素敵だなぁって思いました
そして、お香合に見立てたのは、なんと銅鐸
弥生時代もので、明日香古墳から出土したもの
教科書とか美術館でしか見たことがなかった銅鐸
初めて、手に取って触れることが出来たのは、すごい体験でした
この銅鐸もそうだし、中聖武も須恵器もそうだし、これ先生の息子さんが所有しているものなんです
美術館に飾っているものを個人で所有してるなんて、ビックリです
なんで、こんなの持ってるの???って感じですよね
今回の主菓子は、末廣さんのお菓子
朝、末廣の社長さんがわざわざ京都から奈良まで車に乗って、持って来てくださいました
やっぱ末廣の生菓子は、美味しいです
今回は、お濃茶席ということで、少し落ち着いた色味のお着物にしました
黒に見えますが、鉄紺と呼ばれる濃い濃い紺色で、地模様があります
柄は、辻が花です
着物が少し落ち着いた色味なので、帯は、金糸の刺繍の帯で、華やかにしてみました
前日、ホテルに泊まったので、ホテルの部屋で着物を着たのですが、とっても着づらかった
でも、着崩れることなく、無事終わったので、よかったです
ここ最近、お茶会続きでしたが、これでようやくひと段落
次は、9月にある平安神宮でのお茶会なので、しばらくゆっくりできそうです