沖縄ぶらり一人旅③-Ⅱ | 浅いい感じ

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わたくしの平和的ブログ

喜屋武岬での次のミッション・・・。

それは、ヒッチハイク!
もう帰り道は1時間以上も歩きたくありませーーーん!!

獲物を狙うハゲタカのような鋭い目つきで
岬を訪れる車をチェックする私。

我々は3人。
5人乗りの乗用車であれば、一人旅か
二人連れの車を狙わねばならない。

写真を撮ってあげて、仲良くなったおじちゃま達は6人連れ。
乗っているバンはどう見ても8人乗り。

自分ひとりなら乗せてくれるだろうなと思いつつ、
いやいや、ここまで付き合ってくれた友人夫婦をこの岬に
捨てていくわけには行かない・・と踏みとどまる。

到着したときには結構たくさんいたように思った
家族連れやカップルたちは、
私が感傷に浸っている間に姿を消してしまっており、
6人連れのおじちゃま達を見送った後は
岬貸切状態。

これはまずい・・・
ここで一生は終えたくない・・・・・
次に来る車を獲得せねば!

飛んで火にいる夏の虫、のごとく
姿を現した小さな車。
見える人影は・・・・男女二人。
夫婦のようだ、しかも西洋人に見える。

ターゲット決定!
むしろ日本人より話しかけやすい。ラッキー。

降りてきた中年女性と目が合う。見た感じアメリカ人ぽい。
さりげなく微笑む。
向こうも「Hi」と返してくれる。これは好感触!

喜屋武岬の絶景を見て、
「Wow, beautiful !!」 を連発、シャッターを切りまくるおばちゃん。
反応を見る限り、この場所がどんな歴史をもっているのかは
知らないただの観光客らしい。

お近づきになるべく、話しかけてみる。
どこから来たの?なにしに来たの?
私達、バス停から1時間以上歩いてきたんだよ~・・・etc

会話を進めるにつれ、
知りたくなかった事実に気づいてしまった。

この夫婦のだんなさん、キャンプ嘉手納の米軍兵の方でした・・・。

喜屋武岬で出会い、これからひめゆりの塔まで
乗せていってくれ!とヒッチハイクする相手はきっと
自分と同じように、南部戦跡を巡る人だろう。
その読みは大幅に外れてしまった。

かつて南部で何があったか知っているだろうけれども、さっきから一言もしゃべらない
ちょっと強面の米軍人のおじちゃんと、
まったく戦争とか沖縄戦とか考えたことのなさそうで
「今日はドライブよ♪」とか言って喜屋武岬に来ちゃってる
典型的陽気なアメリカ人のおばちゃん。

この二人を前に、私は「ひめゆりの塔まで連れてってくれ」と言う
決断ができない。
頼めば絶対乗せてくれるだろう。がしかし、この微妙な状況は・・・・

ここで、英語もご堪能な友人M氏に判断をゆだねることに。

私が小声で、
「このおっちゃん、嘉手納の米軍人なんだけど、
おばちゃん超いい人で頼めば乗せてくれそう。どう思う?」
とM氏に状況報告しているところで
逆におばちゃん、
「あんたたち次はどこへ行くの?」とナイス質問。

「えーっと・・ひめゆりの塔ってところで
車だと15分くらいのところなんだけど、
乗せてってもらえます?」 と、歯切れ悪く頼むM氏。

「あら、ひめゆりの塔?そういう記念碑があるの?
素敵ね、それどこなの?もちろん乗っていきなさいよ!」
と、全然ひめゆりの意味をわかってないけど
ノリノリでOKのおばちゃん。

無言で、後部座席を片付けるおっちゃん。

複雑な心境だけど、この展開が笑える気もする
ヒッチハイクは成功。
いい、もういい、この岬から歩いて帰る事が避けられたのだから。

狭い後部座席に3人、ぎゅうぎゅうに詰まって
M氏が岬の売店で買ったアイスコーヒーと
ひらやーちー(沖縄版お好み焼き)巻きでシートを汚しながら、
変な組み合わせのドライブが進む。

おばちゃんは一人助手席でずーっとしゃべってる。

明日からは米軍基地建設反対の座りこみ運動に
参加する予定なのに、
今日は米軍兵に車に乗せてもらっている私。

でももちろん、このおっちゃん個人に恨みがあるわけではない。
むしろ明らかにお世話になってるし。
無口で顔怖いけどいい人だし。

歩いて来たときには、永遠に続いているように思えた道は
車ではあっという間に過ぎ、
ひめゆり資料館の入り口近くで車を降ろしてもらった。


浅いい感じ-ヒッチした車


最後まで陽気なおばちゃんと、
最後まで無口なおじちゃんに手を振って、
「いや~、なんか凄かったね」と話しながら
ひめゆり資料館へと向かう私達。

基地と一緒に生きている沖縄の複雑さを
ちょっぴりだけど体験した思いがした。

続く・・・