わが家がこの場所に建つ前、
祖父の納屋と
大きなイチジクの木があった。

今は、畑の方にこじんまりとした
小さな木があるだけだ。

自分たちの口に
入る数は減ったが、
また、それが、
わずかだからか
頬張るイチジクが
美味しい気がする。
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なり過ぎると、
いや、あり過ぎると
色々、良さを忘れるのだ。

贅沢な生き物である。

この良さを分けようと思い、
みるくに差し出すも、
クンクンするとすぐに去った。

ツインズもあまり
興味をしめさない。

砂母とわたしと甥くらい…。