季節のフルーツわが家がこの場所に建つ前、祖父の納屋と大きなイチジクの木があった。今は、畑の方にこじんまりとした小さな木があるだけだ。自分たちの口に入る数は減ったが、また、それが、わずかだからか頬張るイチジクが美味しい気がする。なり過ぎると、いや、あり過ぎると色々、良さを忘れるのだ。贅沢な生き物である。この良さを分けようと思い、みるくに差し出すも、クンクンするとすぐに去った。ツインズもあまり興味をしめさない。砂母とわたしと甥くらい…。