赤い椿 白い椿と 落ちにけり 河東碧梧桐
乗るはずのバスに乗り遅れて、
少し先のバス停まで歩く間に見つけた。
椿か山茶花か
よくはしらないけど、きれいだなあって思った。
冬は色がなくなるから、緑の葉に赤と白が
よく映える。
久しぶりにバスに乗った。
いつも車の中から見ている風景も
バスの窓からみるとどことなく違って見える。
終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて
穂村弘
そんな歌を思い出したから<降りますランプ>を
見てみたけれど、光るランプは赤かった。
赤いランプに取り囲まれて
私も遠くに行きたいけれど
どうやらそうもいかないらしい。
雲と光と空の色
同じものは一つとなくて。
だからこそいとおしい。
下を向いてばかりいないで、顔を上げて
立ち止まってもいいから
ちゃんと焼き付けておきたいと思った。

