義兄の四十九日を終えた

関わり深い人がいなくなるのは寂しい



なのにまた



近しい親類が終末期だと告げられた

闘病10年を超え病気が再発した



まだ50を過ぎたばかりで子どもは中学生



何故彼女なの?



この世に生まれてくる時に現世でどのように

過ごすかは自分で決めてくると聞いた事がある



生まれてすぐに亡くなる人や

自然災害や不慮の事故で亡くなる人もいる

それも決めていたことなら本人は

心残りなくあの世に行けるのだろうか



家族はひどく取り乱している

やるせない思いでいっぱいだろう



夫やこども実父母義父母

それぞれの立場で悲しみがある



人生の時間が残り少ないとわかったら

どうするだろう



自分には守るべきものがあるから

私もたまに想像してしまう

死が迫っているならやらなければ

行けない事がある



身体が動くうちに本気の断捨離をする

家族に残したい物はない

私物は綺麗に無くしてから去りたいと

思っている

その方が私自身この世への未練もなく

死ねるような気がしている



年の差夫を残して死ぬのは心残り

それでも子どもたちに託すしかないと

割り切ろうと思っている



愛犬と娘の事を思うと辛い



持病がある愛犬の世話は夫に託すこと

になる

細かに引き継ぎ書を作ろう

遠くの病院にも行けなくなるけどそれも

やむなし愛犬の寿命だと受け止めるしかない



娘の事



私は母から寝たきりでサポートが

受けられなかったから娘のサポートは

最大限しようと思っている



もしかして将来結婚して子どもができても

私は手伝う事ができないと思うと

申し訳ない気持ちでいっぱいになる



娘がどんな人生を歩むか

幸せに生きていけるかと考えると

心が潰れそうなほど心配になる




それでも何も出来ない



有り体に手紙を残す



気持ちは書ききれないだろう

引き継ぎ書のように簡単に残せる

ことではない



姿形は無くても見守り続けたいと思う



彼女も子どものことが一番の心残りの

ようだ



少しでも一緒の時間が長いように

そして苦しくないように過ごせますように