川の氾濫 | 田中松緑のブログ

川の氾濫

三重県内は、全域が台風12号の豪雨のため、多数の河川が氾濫した。

県内でも、死者2名のほか、5万8千人に避難勧告があり、川の濁流に不安な週末となった。

特に東紀州の被害が大きく、心からお見舞いするとともに、現地に知り合いもいるので、心配だ。

桑名市も、先週日曜日は早朝から滝のように激しい雨で濡れるので外出もできない状況だった。

災害は想定を超えることもある。千年に一度の氾濫に備えたスーパー堤防は、莫大な費用がかかるので、実現は困難だ。

守りきれない場合、被害を最小限にしつつ、地域ごとに安全に避難する方法の確立が重要となる。

桑名市は各河川の下流のため、上流が豪雨でも、河川は氾濫する。満潮に高波がくれば、下流から氾濫する。

つまり、木曽三川河口の桑名市は、上流と下流の両方が氾濫したとき、最大の被害となる危険な地域なのだ。

最近、大規模な水害は少ないが、いつか必ず発生するので、備えは必要かつ十分にしたい。

なお、桑名と員弁の広域事業体が、豪雨による断水地域に災害用給水車と桑名市職員2名を派遣したとのこと。

情報を機敏に察知して迅速に決断された地元行政に心から感謝したい。