短命首相か? | 田中松緑のブログ

短命首相か?

日本の首相はこのところ短命が続いて、政治の機能が弱くなり、国力が低下している。まともな外交もできない。

最近では、安倍、福田、麻生、鳩山、菅と1年程度で首相が交代している。

その理由は、いずれも支持率が低迷して選挙に敗北又は敗北回避である。

近年、4年以上続いた内閣は、中曽根、小泉だけだ。

いずれも、首相本人の志が大きく、出身基盤が小さく、国民の支持がなければ持続できない危機感もあり、与野党に気配りがうまかった。

また、在任中の景気がよく、政策を実現しやすく、与党の選挙に有利な環境だった。

野田新首相は短命だろうか。

国民の支持はこれからとして、基盤は小さく、志は大きい。
与党に政権維持への危機感もあり、与野党で信頼関係を築こうと現在進行中だ。
短命にならないよう努力しているが、問題は景気だ。

震災復興で国内産業の需要が高まり、景気はよくなるようにみえる。

他方、円高デフレにTPPなどの先送りによる国際競争力の低下、財政破綻の危機、少子高齢化と所得格差による国内生産力低下のほか、厳しい経済環境にある。

最初に具体的な政策を提示して着手しないと、一年くらいで景気はよくならないので、国民の支持が持続できない。

ということで、小泉・竹中時代の政策工程を参考にして、わかりやすい経済運営と財政政策を期待したい。経済担当大臣の力量が重要だ。