社会人生活54年目の春となり思い出したこと | mieのブログ

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四コマ漫画「サザエさん」…

一コマ目…、朝の通勤電車に乗る磯野浪平さんが画面中央部に鎮座する

二コマ目…、やおら左隣の席に座っている同じく通勤途上の会社員風のおじさんが新聞を折りたたむことなく開く

三コマ目…、程なく右隣の人も同じく紙面を大きく開く…

四コマ目…、さて浪平さん…、「出遅れた…」と、やむなく新聞を縦に四つ折りして新聞を開くこととなる

 

今やそんな光景も激変…

朝の通勤列車内で新聞を開いている姿は極わずかに見るところであり、その大半は年相応のおじさんが開いくスポーツ新聞のみ…、それも大きく両面開示

一方で帰宅時の通勤列車内で新聞を読んでいるという光景はほぼ皆無

改めて気になるその朝夕の通勤・通学電車内の光景…

スマホ依存のその姿である

早朝よりほぼ満員の車内にて蔓延っているのは立ったままスマホの画面に集中している彼ら彼女ら…

やがて電車は降車駅に到着するも、車輛の出入口付近にてスマホに熱中している彼ら等に降車しようとしている人が居ることの存在も意識していないという多くのマナー違反者に…

「すいません」と言わざるを得ない私を含む乗客の姿である

降車する際、つい身体があたり万一スマホを落としてしまったらとつい「すいません…」

 

 

 

先日「さぁどうする」として課題多き職場との別れを意識していた文面を掲載したが、結局のところこんな年齢になってもすべての決算手続きを熟せる職員は不在…

特に今年度末は組織内の病院ひとつを譲渡するという大きな事案があるなか、昨年秋より経営トップには退職の意向を伝えてきたものの誰も聞く耳持たず、先日また新たな雇用契約書の提示を受け署名捺印…

妻はいろいろな面で歓迎していたが、とうとう社会人生活54年目に突入である

 

 

というなか思い起こしたのは54年前の3月29日(金)のこと

当日は大阪府北摂に位置する吹田市内にあった会社研修施設での新入社員研修の最終日…

その日の大きなイベントは、夕刻、入社時研修に際してのリーダー役(本人曰く「校長先生」)よりひとり一人に「おめでとう」と謂われ受け取る現金入りの初任給…

そしてその直前に行われる人事課長からの配属発表である

 

事件はその前夜に起きた

私は研修に入る3月上旬には地元・長野支社での配属先決定の通知をいただき、研修施設への入寮に際しては「布団の類の送付は不要の旨」…

そんな私の部屋に来た某君その他数人が突然のこと

研修を終えての着替え等の僅かの荷物を段ボール箱に詰め込んでいるところで「アッ‼」

「(配属発表は明日なのに)お前は長野に帰るのか‼」

私は全員に対し既に配属先が伝わっていたと思っていたが、研修終了後、地元に帰る者以外の者はその配属先に関する情報は一切なしであることを悟った瞬間である

彼らの「良いよなぁ…」の声は本音…

 

かくしてその翌日の15時頃、研修施設大教室にて整然と着席している我らは人事課長からのひとり一人の名指しにより…

〇〇…、本店▲▲課

〇〇…、東京総局××課

〇〇…、◇◇支社 等々

私も恭しく名指しされ立ち上がる…、そして「mie…、長野支社」「はい、ありがとうございます」

本店を含む在版支社への配属社はそのまま研修寮に残り、東京方面への配属者(東京総局・在京支社)は東京都内の独身寮へと移動することになったのである

故に「研修に際し布団を送るように…」と…

 

そして配属発表があった翌日の土曜日…

東京の独身寮への移転者、および私を含むふるさと人事発令者は新大阪駅へと向かう

そしてふるさと人事対象者はそれぞれの荷物(段ボール1~2個)を携えながらの移動となるが、仲間とは嬉しいもの…

そのまま大阪に残る同期生の多くはその段ボールを手分けして共に、春の暖かな春の陽ざしを感じる田んぼの畦道を横目に我ら新幹線乗車組と共に新大阪駅へと向かったのである

 

「手荷物符票(チッキ, チェッキ)」

ところで当時のこと、その段ボールは手荷物符票を利用して新大阪駅から自宅まで配送してもらうことができた

「手荷物符票(チッキ, チェッキ)」である

旅客運送に伴う手荷物運送であり、旅客から国鉄が預かり指定の場所まで配達をしてくれるという

私はこの研修時に際し利用したのみであるが、この手荷物を預ける際に駅の窓口で交付を受けるのが「手荷物符票(チッキ, チェッキ)」であり、スキー客はスキー場最寄り駅までこのチッキを利用していたが…

気が付けはあれから半世紀以上も経ったのかと…