熟年離婚

銀座時代、とても仲良くしていただいていたお客様から久々に連絡が入った。

「妻」のことで、いまとても悩んでいるらしい。

彼は50代で、とても有名な会社の役員さん。

（かなりエリート）

毎週のように「接待」としてお店に

会いに来てくれていた。

その際によく奥様のお話は聞いていたの。

奥様は専業主婦。

そして、彼はお家ではかなりの「亭主関白」

家事はもちろん奥様の役目。

彼は、お米の炊き方もわからない

洗濯機の回し方もわからない

お風呂は帰宅するとしっかり用意されていて

お風呂から出た後のお洋服と下着も

必ず奥様が用意している。

毎晩飲み歩き

明け方帰宅するような彼に

文句一つ言わず、

長年尽くし続けているらしい。

そんな奥様がどうやら最近様子がおかしいと。

おそらく彼が「定年退職」する時を見計らい

「熟年離婚」を考えているんじゃないか

と疑っているの。

ちなみに、子供が成人してから離婚しよう。とか

夫が退職したら離婚しよう。とか

冷静に考えている妻は案外多い。

理由は日常的な小さな嫌なことが
つもりにつもって。という感じかなぁ。

「毎晩飲み歩いてたのが嫌だった」

とか

「仕事仕事で一切子供に関わってくれなかった」

とか

夫に、常に嫌悪感を抱いてきていて

最終的に離婚になる。

男性で仕事一筋。働いて働いて働きまくることが

家族のためだ！と思っている男性がいるけれど

これも結構違ったりする。

夫が家庭を離れ（感心をむけず）働けば働くほど

妻は愛情が冷めていく。

そのうち夫がいなくても良くて（むしろいない方がよくて）

夫を単なる「お金」としかみなくなってくる。

夫は、俺のお金で家族を養うことができ

仕事での達成感もあじわうことができ

外でのコミュニティにも満足している

ただ妻は違う。

家族のためだというのならば「お金」は

そこそこでいいから

もっと家族との時間を大切にして欲しい

色んな問題も一緒に考えて欲しい

子供のことだって私に任せっきりにしないでほしい

と常に思っている。

結果、パートナーとして

この先の余生を、夫と共に過ごしたいと思えない妻が

熟年離婚を申し出る。

熟年離婚をされるまで、全く気づかない夫が

本当に多い。

もっと危機感をもったほうがいい。