ある日実家に行くと、

父が服を片付けていた。



サラリーマンだった父、

たっくさんの背広、シャツ、ネクタイを

持っていたが、どうやらやっと

人に譲ったりして手放すことにしたようだ。


物をあまり持たない私、

いいことだーと眺めていた。



すると、

「ダウンの服、

 2階になおしたのお母さんやろ。」と父。


母「なおしてへんで。自分やろ。」


父「こんな畳み方せーへん。

  お母さんや。」


母「お父さんのなんか触らへんわ。」  

   ↑言い方、、


父「ボケてきたんとちゃんか」 

   ↑ちょっと、、



二人はいつもの言い合いに、、



私はまあまあと聞いていた。






テレビでは北朝鮮とロシアのニュースが。



すると

「なんでこんな戦争ばっかり 

 すんねやろうな、、」と母。


私「そうやなあ、、

  でもお父さんとお母さん二人だけでも

  しょっちゅうケンカしてるし、世界には

  いろんな人がいてるからなあ、、」

と言うと、母はあららという顔をしていた。






世界情勢はあまりよく分かっていない私ですが

いつも思うのは

目の前の人を大事にしていこう

思い合って生きていきたい


そういうことです。






『一人の女を幸せにするのは、世界じゅうから戦争をなくすのと同じぐれえ難しいんだぞ。』

             /「おもかげ」浅田次郎


 




        〜実家のあじさい