とある土曜日の朝、

車で娘を送っていた途中のこと。



「あっ、ネコ!」


娘が叫んだ先を見ると

車道をゆっくりネコが渡っていた。


わぁ、危ない!!



なんとか無事に道路を渡り終えたようだ。

見ると、首輪をつけている。


飼いネコかな、、



「保護しなくていいの?」と娘。



え!?

そんなこと急に言われても、、




とりあえず、娘を駅まで送って

私は戻ってネコを探すことに、、。




この辺かな、、

まだいるかなぁ、、



ん!?なんだあの茶色いかたまりは、、




あ!いました、いました!


溝横の通路にちょこんと座っていました。



んー、おとなしい。


娘にネコの写真を送った。

娘はSNSで迷いネコ情報を流すとのこと。




見つけたものの、どうしたものか。



耳がカットされてるし、

やっぱり飼いネコかな、、


でも、ずいぶんガリガリだし

首輪も汚れてるから迷いネコかな、、

よし、触ってみよう。



おー、逃げないぞ、、

、、でも連れて帰る勇気が出ない。




そうこうしてるうちに

ネコは歩き出して

溝を飛び越えて、畑の方に歩き出した。



うーん、よし、とりあえず

一回家に帰って、また自転車で来よう。

そう思った私は自転車に乗り換え

また、ネコのいた所へ向かった、、



、、が、よく考えたら

カゴにネコを入れるのは

途中で飛び出すかもしれないし

危険だぞ、

やっぱり引き返そう、、



すると娘からLINEが。

「連れて帰るならゲージを持っていった方がいいで。」


なるほど!そりゃそうだ!

何やってんだか私は、、



もう一回家に帰って今度は

夫も連れ出した。



そしてネコのいた辺りを

二人で手分けして探した、、

(もうこの頃にはうちでその子を

  保護しようという気持ちに)


、、どこにもいないぞ、、

あれ、、どこいった、、?




いったんあきらめて

今度は帰ってきた娘と一緒に

探しに出かけた。




、、、



どれほど探しただろうか。

もうだいぶ広い範囲を探したけど

見つからない。


よし、違う道を探してみようと

歩いていると、、





あー、いたー!!


民家のバイクの上に

ちょこんと座っていた。



このうちの子かな?


チャイムを鳴らして聞いてみた。



「よく来るんですよ。」


ーーどうやら、

地域で飼われているネコのようだ。






、、、帰ろう。





探し回って、くたくたになった私たち。

娘は

「ムダな時間をすごしたわぁ。」

と言ってたが、



私は今回のことで

一緒に探してくれた夫のやさしさと

娘の冷静で的確なアドバイスに

感動していたのであった。。





またネコを飼いたいと思っていたものの

急なことで、覚悟ができず


迷いに迷って

探しに探して

ひじょーに疲れたけど


なんだかいい一日でした。