碇シンジ

「どうせぼくのことなんかわかっちゃくれな

    いんだ!」

綾波レイ

「あなたはわかろうとしたの?

    伝えようとしたの?」

                 /『新世紀エヴァンゲリオン』より





その日は朝から体調がすぐれず

夫の弁当を作らなければならないが

なかなか動けなかった。



そう、あれはまだ新婚の頃だったと思う。

(まだ少し遠慮というものがあった頃)



私は「しんどい」と

夫に伝えたように思うが

「弁当作って」と言う夫に

内心、いらつきながら

無理をして弁当を作ったように思う。


(なんでしんどいの分かってくれへんの、

やさしくない、、)

そんな風に思っていた。



が、今なら分かる。

夫は

「今日はしんどいから、どこかでお弁当

    買ってくれる?」

と、ひとこと言えば分かってくれる人だ。


それを何も伝えずに

一人で怒っていたのだ。



それに気づいた私は

伝えずに分かってほしいと、勝手に

怒るのは違うなと思ったのだった。





自分の気持ちを伝え合うこと、、


ときには

ぶつかり合うこともあるけれど


それでお互いの思いを知り

想いあっていけたらと思う。






今ではもう

何でもかんでも言いまくり

しまいに夫をキレさせることも。



そんなときは

ちゃんと謝るようにしている。



(次の日ぐらいに!)