この先、私が大人になって。別の誰かに恋しても。後編 | やっぱり二宮和也が好き~大好物はニノの眉間のしわです♡~

私は、カズを見上げていた。


その顔がゆっくり、近づいて。


何度も何度も。私にキスをした。


今までだって。何度も何度もキスはしたけれど。


上から、おしつけられるようにされるキス。

そんなのは、初めてだった。


キスをしながら、カズの手が。服の上から、胸を触った。


その手が、私の着ている服をまくりあげながら、入り口をさがして、すそのほうにおりていった。



和「腰、あげて。手、はいんない。」



なんでワンピースなんて、着てきちゃったんだろう。

初体験にワンピースはふさわしくないって。

今になって、気がついた。




和「こっち。いこっか?」



すぐとなりのベッドを横目に、カズがキスの合間に聞いた。

ちいさくうなずくと、少し痛くなってきた唇を、彼はやっと開放してくれた。




和「服さ、脱いじゃえば。ぐしゃぐしゃになっちゃうよ。」




「えっ。」




和「どうせさ。俺。脱がせちゃうよ。」




「。。。」




和「脱がせてあげよっか。」




「。。。いい。」




和「んふふっ。ほら。ばんざいしてみ。」




「自分で脱げるから。カズ。むこう、むいてて。」




「ん。」




カズは素直にむこうをむいてくれた。




「いいって言うまで、こっち見ないで。」




ワンピースを脱いで。軽くたたむと。いそいで、ベッドの中にもぐりこんだ。




「。。。いいよ。」




カーテンが引きっぱなしの窓のほうをむいて、布団に顔までうずめると。少しカズのにおいがした。




和「こっち、向いて。」




耳もとでかすれる、その声のほうを、おそるおそるふりむくと、すぐ目の前にカズの顔があった。


茶色く透けてる瞳のなかの私は、私をじっと見つめていて。


この部屋のカーテンがせめて、遮光だったらよかったのにって、うらめしく思った。




和「ねえ。今さ。下着つけてる?」




「。。。うん。」




和「そっか。」




そう言って、カズはいたずらっぽく笑った。




「どうして。」




和「だってさ。楽しみ減っちゃうじゃん。んふふ。」



。。。もぉ。



なんだか。

いつもみたいに声にならなくって。心の中でつぶやいた。




本当に。。みんな、こんなことしているの?


カズにされてる間、どこを見てたらいいのかも。

どんな顔してたらいいのかも。

なにもかも。

なんにも。

全然。わかんなくって。


ただ。ギュッと目をつぶってた。




和「手、ここね。」




何度も。何度も。カズの邪魔をしちゃう私の両腕を、カズは自分の首に巻きつけさせた。




「。。。カズ。」




和「ん。」




「あんまり、見ないで。」




和「んふふ。見なきゃできないよ。」




「死にそうなくらい。。。恥ずかしい。」




和「まださ。死んじゃダメね。」




顔をあげないで、カズは続けた。





和「ここで、いいのかな。」




「聞かれても。。。わかんない。」




和「んふふ。そうだよね。」




「。。。うん。」




和「足、もっと開いて。」




「。。。うん。」




和「痛かったらさ、言ってね。」





「。。。うん。」





和「力、ぬいてて。」





「。。。んっ。」




カズの肩につかまる手に力が入っちゃって、どうしてもうまく、力がぬけない。




和「あのさ。ふぅーって、してみ。」


ふぅーっ。

言われたとおり、やってみた。




和「うん、そう。」




ふぅーっ。




和「力、もっとぬいて。」





「んーーーっ。」




和「痛い?」




「。。。うん。」





和「だよね。」




ふぅーっ。





和「。。。はいった。」




ものすごく痛くて。

カズが動くたび、ものすごーく痛くって。


カズをはらいのけたい衝動をずっと我慢して。

カズの背中から、手を離さないように集中した。

つかまって、けっして、はなれないように。

それだけに意識を集中した。




和「なんかさ。すげえ、あったけえ。」




カズが、急にそんなこと言うから、また力が入っちゃった。




和「ちょ。そんなにさ。ギュッってしないで。」





「んーーーっ。」





カズの動きが激しくなって。

私は必死に、その痛みに絶え続けた。


しがみついていた背中から、聞いたことないような、ちいさな吐息が聞こえた。

目をそうっと、あけてみた。

私のすぐ上で。

カズは見たことないような顔をしていた。


その時だ。

私の奥の。奥の。奥のほうで。

なにかが、きゅぅぅぅぅぅぅぅって、音をたてた。

なんか、そんな音が聞こえた気がした。


やっと。


カズの背中から、手を離すことができた。






和「んふふ。しちゃったね。」




「もお。」




今度は、いつもどおり、声になった。


さっき、見ちゃったカズの顔。


恥ずかしくって、ベッドの中にもぐった。






和「ねえ。ここ、おいで。」




「。。や。」




和「はやくこないとさ。

ふとんめくっちゃうけど、いい?」




あわてて顔をだすと、カズの腕がそこにあった。



和「こうゆうのさ。したいんでしょ?」




片方の眉を少しだけあげて。

少し得意気に私のことを見て、笑った。





ロマンチックなムードとか。


甘い言葉とか。


そんなのは全然なかったんだけど。



はじめてが、カズでよかった。


なんか、そう思った。


この先、私が大人になったら。


きっと、今よりずっと、たくさんのいろいろな経験をするんだろう。



そのとき、もしも。


もしも、私が。


カズじゃない、別の誰かと恋におちることがあったとしても。



私のはじめてが、カズってことに変わりはない。


カズはきっと。ずっと。


私の中で、特別な存在になる。


そうゆう人が、なんかカズでよかったなあ。って、なんだか不思議な安心感につつまれた。



そして。


今、目の前にいるこの人も。


唇をとがらせて、少しむずかしい顔をして。

けっして長いとはいえないひとさし指で、私の右の上まつげをいじってる、この人も。


私とおんなじように。

私のことを。

思ってくれてたら、いいのに。


それは。それは。

幸せなのになあ、って。



そんなことを、カズの腕の上にあたまをのせて、考えてたら。


まつげをいじくる手をとめて、彼は言った。




和「ねえ。」


 


「ん?」


 


和「さっきからさ。なに思い出し笑いしてんの?」




「えっ。」




和「お前って、意外とすけべだね。」




んふふふって。


楽しそうに、笑った。


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