別にやつの存在にあせったわけじゃない。……中学3年から丸2年間あいつを想ってきた。高校に入って、密かに人気のあるあいつにボディガードのように、くっついて、あいつが誰かのものにならないよう、周りを牽制してきた。俺らのことを付き合ってるって思ってるやつらも多いと思う。だけど、あいつは超絶鈍感だから、俺の想いになんてまるっきり気づいてない。まあ、そのおかげで自分が結構人気のあることにも気づいてないから、いんだけど…。
そろそろ、じゃね?とは思っていた。告白しちまおうと。そんでイベントにも誘った。あんときだって、そうゆうムードにして、言おうと思ってたんだ。"ずっと好きだった。付き合ってくれ。"って。だけど、俺越しに誰かを探して、ドキドキしてるようなあいつに何も言えっこないじゃん。やつになんか言われて、真っ赤になってるあいつにさ。
ああいうあいつ初めて見たから……なんかあの日からすげえ、やべえ、やべえって思ってて……ってか、思いっきりあせってんな、俺。想いを伝えれば、俺のことも見てくれるかもしれないって、男として意識して、好きになってくれんのかもっていう思いで今日こそ告白するつもりであいつを誘った。中学のやつらに声かけて、あいつがOKしやすいように…。帰り、送ってって、2人きりになって言うつもりだった。