「…(略)三回の体外受精が合理的な回数とファインマン医師は述べた。五回以上も行うのはアメリカでは稀である。女性が四十歳以下で、受精卵(胚)の質も良好。これらの条件下で、体外受精の失敗が三回続けば、代理出産候補となる。」


代理出産がテーマの「あなたの子宮を貸してください」(2006年)の一節。

あなたの子宮を貸してください/平井 美帆
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アタシにとって、衝撃的な本だった。


代理出産。

もちろん聞いたことはあるけど、具体的には知らなかった。

向井亜紀さんが行ったこと、くらいしか知らなかった。

*野田聖子さんの場合は、第三者の卵子と夫の精子を体外受精させ、野田さん自身の子宮に戻し、野田さんが出産した。野田さんは、遺伝的つながりのない生みの母である。


代理出産には色々な種類がある。(一部Wikipediaより)


①Gestational Surrogacy

代理母とは遺伝的につながりの無い受精卵を子宮に入れ、出産する。


1・夫婦の受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。(向井さん)

2・第三者から提供された卵子と夫の精子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。


3・第三者から提供された精子と妻の卵子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。


4・第三者から提供された精子と卵子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。


②Traditional Surrogacy

夫の精子を使い、代理母が人工授精を行い出産する。(従って、卵子は代理母のもの)この方法は、トラブル回避などのため今はほとんど行われていない。


こんなに種類があって、複雑なんだ・・・。

そして、遺伝的な父・母、生みの母親、という概念。


この本によると、代理母を買って出てくれる人は、決して報酬のためではなく、人助けがしたい、という心からの使命感にあふれているという。実際、命をかけて10か月間、他人の遺伝子を持った赤ちゃんをお腹の中で育て、無事に出産するに値する報酬はもらっていないらしい。


日本では法律的にまだ、代理出産は認められていない。

だからなかなか赤ちゃんを授からない不妊カップルは、最後の砦である体外受精を何度も何度も行うことになる。高い費用を払い、どこまで行けば成功するのかわからないこの治療をいつまで続ければ良いのか・・・。


冒頭の文。

アメリカでは、3回体外受精がうまくいかなければ、代理出産の候補となるそうだ。州ごとに法律が整備されていて、一番整っているカリフォルニア州に多くの日本人は訪れる。


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体外受精・顕微授精。広い意味では、不妊治療。

2か月前まで、アタシにとって、それらは遠い遠いものだった。

自分には関係ないものとすら、思っていた。


でも今は違う。

全く無関係だと思っていたものの真ん中で、すがる気持ちで祈ってる。


もしかしたら数年後、アタシもアメリカに飛んでいるかもしれない。

代理母を求めて。第三者の卵子・精子を求めて。

可能性はゼロではない。


この本を読んでから、自分に全く関係ないこの世の出来事なんて、何一つないって思える。