見かよら体育さんからは、その 後何回も連絡が入った。
着信やら留守電やら、メールやら。内容は全部一緒。
「もう一度会って話がしたい。」
結婚相談所にも、相手相談所から連絡が入っていた。
「もう一度会っていただく事は、出来ないでしょうか?」
会ってどうするんだろう?
何か、説得とかされるのかしら?
一瞬で思いを覆す魔法の言葉でもかけられるのかしら?
お断りするということは、もう気持ちが固まっていて、結論が出たってことだ。まだ迷っていたら、お断りはしないと思う。お断りをほのめかすことで、相手に何か行動を起こさせようっていう方法もあるかもしれない。煮え切らない態度にいらいらいして、なんちゃってお断りをぶちかまし、プロポーズを勝ち取る、って手もあるのかもしれない。
でも今回、そういう風に取られたのだとしたら・・・。
現に、見かよら体育さんは、「ずっと一緒にいたい。あなたしかいない。心は決まっている。」などプロポーズめいた言葉を送ってきた。
そんな言葉を聞いても、全然嬉しくなかったし、じゃあまた考え直してお付き合いしましょうとは思えなかった。だべあさん云々ではなく、見かよら体育さんとアタシの一対一で考えてみて、そう感じたの。
アタシ、冷たいかもしれない。
もう一度チャンスをあげても良かったんじゃない?相手も真剣だし、もう一度くらい会ってから決めても良かったんじゃない?って言われそう。
でもね。
アタシが逆の立場の時、お見合いでも恋愛でも、ふられる立場の時、いくら騒いでも好転はしないだろうなって、うすうす気づいてる。いろんな恋愛を経験してきて、アタシなりの価値観や考え方ができて、もう一度会ったからって事態が好転することはないってわかったの。
だから、去るものは追わず。
自分がそうするだろうって思いがあるからこそ、もうお会いするつもりはなかった。
仕事と恋愛は違う。
あきらめない事が美しいとは限らない。
恋愛は二人の気持ちがあってこそ。
幸せになりたい。
誰もが願う想い。みんな必死だ。