執念と無念と | 気になるニュースチェックします。

気になるニュースチェックします。

毎日気になる最新のニュースをチェツクします。

●二度と日本で働きたくない

 

とうとう入管法改正案が衆院を通過しましたね。

外国人労働者の受け入れを拡大する改正案ですが

その職場なんてひどいもので、私の知人の旦那さんが働く

建設現場で「二度と日本で働きたくない」と言って帰った中国人労働者が

何人もいたそうです。

それくらいひどいのです。

 

難民受け入れもいいけれど、「難民」と言って職場に入れ

ひどい状況下で働かせるつもりなのでしょうか。

二度と日本で働きたくない、、、と言った中国人労働者の言葉が

耳に残ります。

 

 

もうすぐ師走ですね、一年はほんとに早いですね。

ここ私のブログを見てくださっている人が、関心を多く寄せて

下さっているのが田中角栄の逮捕についてのことでした。

 

それでもう一度、田中角栄の逮捕についてみてみたいと思います。

 

★★★息の根を止める謀略のはじまり 執念と無念と

 

当時の日本の首相、田中角栄が関わった受託収賄罪事件のことを

 ロッキード事件といいます。

現職総理が手を染めた戦後最大の疑惑事件であり、後にも先にも

比類の見ないやり方で徹底追及されました。

 

ロッキー時事件とは、権力側が法を捻じ曲げ悪行の限りを尽くした

ねつ造事件です。

検察という国家権力を相手にたった一人で挑んだ角栄の執念と無念

 

●なぜ田中首相は狙われた

 

 ロッキード事件は田中首相を葬るために起こした事件です。

 田中を葬るためには、何もロッキード事件でなくてもなんでもよかった、、、、

 じゃなぜ田中を葬らなければならないのか、、、、

 

 人間にはその人にとって都合のいい人と悪い人がいる、、、

 それと同じように国にとっても、都合のいい人と悪い人がいる、、、

 日本国民にとってはなくてはならない大事な人が、田中首相でした。

 ところがアメリカにとっては、田中は非常に都合の悪い首相だったのです。

 だからロッキード事件を起こして葬った、、、、

 ただそれだけの話です。

 

 何しろ日本は法治国家でもなければ、民主主義の国でもない、、、

 独立国でもない、、、、

 戦後から今日までずっとアメリカの植民地に甘んじている国です。

 アメリカがあの首相はノーと言ったら、この国ではノーなのです。

 あの人物を葬ってしまえと言ったら、葬られてしまうのです。

 

 

 ●田中にしのびよる黒い影

 

  田中を葬るためのロッキード事件が起きる前から

  田中の周りでは何か得体のしれない不気味なことが起こっています。

 

 

  田中角栄は佐藤栄作首相の退陣をうけ、1972年7月に首相に就任した。

  そのわずか2か月後、田中は中国を訪問し周恩来首相や毛沢東国家主席と

  会談し日中国交正常化を実現してしまうのです。

 

  田中角栄という人は、日中国交樹立を遂げたことから、中国では最も高名な

  日本の政治家として、「古い友人」と呼ばれ現在も称賛する声が高いのです。

  本当に偉大な政治家でした。

 

  アメリカに対して真っ向から刃向い、日本の政界で強力な権力を

  ふるっている田中

  その田中にしのびよる黒い影、、、、

 

  それは1974年10月22日、田中が日本外国特派員協会へ講演に

  出かけたときのこと、、、

  アメリカ人記者を中心に「田中角栄研究、その金脈と人脈」の問題に

  質問が集中した。 

 

 

 ●田中首相おろしのはじまり

 

  1974年10月10日、ジャーナリストの立花隆が、文芸春秋11月号に

  「田中角栄研究、その金脈と人脈」 と題した評論を発表したのです。

  これが田中首相おろしのはじまりです。

 

  この記事は贈賄などを暴いたものではありません。

  田中がどのようにして莫大な政治資金、資産をつくりあげたかを

  分析しているだけです。

  だから主要な新聞もほとんど取り上げませんでした。

 

  ところがこの後、不可解なことが起きるのです。

  その評論を発表したのが、10月10日、そして22日に田中が

  講演に出かけるとその「田中角栄研究、その金脈と人脈」に

  質問が集中しました。

 

 別にほかに何も質問することがなかったわけではありません。

 それどころか質問すべきことは山ほどありました。

 例えば日米外交上の重要事項が山積みしていたし

 翌月にはフォード大統領が、戦後米大統領として初めて訪日する

 ことになっていたし、また核持ち込み疑惑が浮上し大きな問題にも

 なっていました。

 

 そういうことはほったらかしで、「田中角栄研究、その金脈と人脈」の

 問題に質問が集中したのです。

 しかもその質問をしたのは外国人記者です。

 先ほども言ったようにこの問題は、日本の主要な新聞も取り上げなかった。

 

 その当時は、外国人記者の多くは日本語を読めなかった。

 それなのに外国人記者がこんな話題に次々と質問したのです。

 不思議ですね。

 

 そしてその翌日の23日に、朝日と読売がトップで

 田中金脈追及へ動き急            朝日新聞

 政局に波紋を投げそうになってきた     読売新聞

  と報じているのです。

 

 そしてここからは財界も足並みをそろえます。

 朝日は

 「このままでフタをすべきでない」という東電社長、木川田一隆と

 「暫定政権でいくしかない」という元日本興業銀行頭取、中山素平の

 言葉を伝えています。

 

 こういった田中おろしの大合唱のなかで、結局田中首相は

 1974年11月26日に首相の座をおります。

 ところが田中の勢力は辞任しても衰えず、力を振るい続けます。

 

 ここから田中の息の根を止める謀略が始まるのです。

 

 

 ●謀略のはじまり

 

 田中の後継の首相は、三木武夫が選ばれ1974年12月9日に

 三木内閣が誕生しました。

 三木はクリーン三木などと言われ、汚職に縁のない政治家として

 知られていますが、ロッキード事件でとった強引な訴追手法を見る限り

 そのイメージは正しくない、、、、

 

 ロッキード事件の発端は、1976年2月4日米議会の多国籍企業小委員会

 通称チャーチ委員会が、汚職事件を調査することになったことから始まります。

 ロッキード社が日本、イタリア、フランスなど世界の航空会社に自社の

 飛行機を売り込むため、各国の政府関係者に巨額の賄賂をばらまいていたと

 チャーチ委員会が公表したのです。

 

 この汚職事件を調査することになった経緯が、あきれます。

 ほかのところに届けられるべき書類が、間違ってチャーチ委員会に届いた。

 自分のところに届けられるべき書類ではないのに、勝手に開けて

 中身をみてしまったら、大変なことが書かれていた、、、、というのですが

 ふつうほかのところに届けられるべき書類を、自分のところに届いたからと言って

 勝手に開けて見てしまう馬鹿者が、この世の中にいるでしょうか。

 まして人の書類を公表までするとは、信じられない、、、

 子供じゃあるまいし、、、、

 

 

 事件の発端からしてうさんくさい匂いがプンプンするのです。

 こんな工作の匂いのプンプンする事件ですが、とはいえ日本の

 政府関係者が賄賂を受け取っていると、暴露されたわけです。

 そうなるとこんなおかしな工作のするチャーチ委員会の発表でも

 注目が集まります。

 捜査をしないわけにもいかない。

 

●自民党壊滅を守るため田中角栄はつぶされた

 

ロッキード社は全日空の旅客機に自社のトライスターを導入させるため

合計30億円の金を日本政界工作に使った。

そのうちの5億円を当時、首相だった田中角栄が受け取ったとされ逮捕された。

 

その金は右翼の大物、児玉誉士夫を通じて分配された。

その児玉は日本の代理人として、コンサルタント料として個人で

21億円の金を受け取っていた。

つまり30億円のほとんどは、児玉にわたっているのです。

 

ところが捜査やマスコミは、首相であった田中に流れた5億円

ばかりになぜか集中した。

児玉が受け取った21億円の金には全く無視、、、、

 

なんで児玉がこんな巨額な金を受け取っていたかというと

ロッキード社の日本代理人である児玉は、自民党の大物たちに

働きかけて、ロッキード社の戦闘機F104を自衛隊機に選ばさせるよう

工作を行っていたのです。

だから30億円のうち21億円を児玉にわたした。

 

自衛隊がロッキード社の軍用機を採用すれば、動く金はものすごい、、、

旅客機などとは比較にならないのだ、、、、

だから本当は、軍用機のほうに力を入れて捜査、真相、究明するのが

本当なのです。

 

だけど軍用機のほうに力を入れて捜査すれば、児玉が自民党の大物に

働きかけて工作を起こしたことで、自民党は壊滅する。

だから田中角栄一本に絞ってロッキード事件を工作したというのが真実です。

 

当時、田中はアメリカに頼らない政治を目指しアメリカからは煙たがられていた。

だから田中だけをつぶし、児玉に流れた金は全く追求しなかった。

アメリカ寄りの政治家は、時には危機にさらされることはあっても

検察につかまることだけは、避けられている。

これもアメリカ寄りの政治家の特権、、、、

田中はアメリカ寄りの政治家ではなかったところに悲劇があった。

 

このロッキード事件以降、日本の腰抜け政治家たちは

アメリカににらまれないようにしよう、、、、

アメリカににらまれなければ大丈夫、、、、と確信し対米従属を深めて

まっしぐら、、、、、

ここから日本国民にとっての地獄が始まりました。

 

 

それでは逮捕された田中は本当に5億円の金をうけとったのでしょうか。

 

●前総理、田中角栄逮捕

 

  東京地検は昭和51年7月27日田中前総理と榎本前秘書官を逮捕した。

  丸紅を通じロッキード社から5億円を受け取ったのは、外為法違反であるとした。

  収賄罪として逮捕したのではなく別件逮捕です。

  つまり収賄罪としてその嫌疑が十分ではないので、見込み逮捕をしたのです。

 

●検察のあせり  起訴ができなくなる

 

  犯罪は時が経過して公訴時効がかかると起訴ができなくなります。

  この当時は、単純収賄罪は3年以下の懲役でした。

  だから公訴時効は3年です。

  最初の1億円授受があったとされるのが、昭和48年8月9日だから

  51年8月8日で時効となり起訴ができなくなる。

  この事件は米国から情報が飛び込んできたのが、昭和51年2月だから

  ぐずぐずしていると時効になってしまう。

 

 だからいきなり主要人物、田中前総理の逮捕から始まる。

 それに大企業のトップばかりでなく、前総理の別件逮捕という

 手段を弄して逮捕、、、

 なにしろ収賄では嫌疑不十分で逮捕できないのだから、別件逮捕

 ということにした。

  

 そうまでして逮捕したのに取り調べの結果、起訴できなかったとなれば

 検察の命とり、、、、

 あの当時、米国の謀略かもしれない情報にのったマスコミをはじめ

 世論の大声援とともに裁判所までが、卑しい総理像をつくりあげ

 起訴にもちこんだのです。

 田中角栄を葬るために、、、、

 

 ●逮捕者続々、、、、

 

 

 一口にロッキード事件と言っても、起訴された被告人は大勢おり

 裁判所は審理の都合上、これを3つに分けた。

 

 ◎丸紅ルート

 

  田中角栄       前内閣総理大臣

  榎本敏夫       前秘書官

  桧山広         丸紅会長

  大久保利春      前専務

  伊藤宏         前専務

 

 ◎全日空ルート

 

  若狭得治       全日空社長

  橋本登美三郎     元運輸大臣

  佐藤孝行       代議士

 

 ◎児玉ルート

 

  児玉誉士夫      ほか

 

 

 ロッキード事件、丸紅ルートの主役は田中角栄元総理

 彼は金権政治家などという汚名を着せられ、収賄および

 外為法違反で起訴され裁判を受けたという前例のない

 大疑獄事件、それがロッキード事件です。

 

 

●外為法違反

   外為法、正式には外国為替および外国貿易管理法

   これは米国のロッキード社からの支払いを日本で、日本人が受領

   するために必要な日本銀行の許可を受けなかったという容疑です。

  

   確かに法律はあるのですが、為替管理が緩和され現実に法律によって

   処罰もされていないような形式的な違反を取り上げて、

   強制捜査に利用したのです。

   これで田中と榎本を逮捕したのです。

 

  東京地検、警視庁、東京国税局が合同で丸紅本社や児玉の

  自宅などを外為法違反の疑いで捜索しました。

  また東京地検は証人喚問時に、偽証したとする議院証言違反や

  外為法違反で7月はじめから、丸紅の伊藤専務、桧山会長

  大久保専務、、、、

  証拠隠滅で丸紅の総務課長、秘書課長、松岡運転手らを逮捕していった。

 

 全日空関係も若狭社長以下、多数を逮捕した。

 このような捜査の中で、東京地検は贈収賄側の主犯として

 コーチャンやクラッターらを取り調べなければならなくなり

 有名な嘱託尋問を行ったのです。

 

 

 ●あの有名な嘱託尋問とは

 

 証人が外国にいる場合、日本の検察は直接尋問ができないので

 日本の検事の立会いのもと、アメリカの検事に頼んで代わりに尋問

 してもらうことです。

 問題はここからです、コーチャンに対する尋問で証言の中に

 本人が日本の法律に違反したとする内容が含まれていたとしても

 罪に問わないという約束をしたのです。

 

 この嘱託尋問によって得られた証拠によって、田中角栄は有罪となった。

 ◎天地有情  中曽根康弘

   最高裁が従来なら違法と批判されるような行為を認めた。

   コーチャンの尋問について免責を与えたのは、日本の刑事訴訟法には

   ないことです。

   それから弁護士を立ち会わせ、反対尋問をさせなかった。

   ジャーナリズムの作った雰囲気に法の番人までが冒されたということは

   司法にとっても戦後、日本にとっても大変な屈辱だったと思います。

 

 嘱託を受けた東京地裁の裁判官は、本来ならこういう違法な嘱託請求は

 却下すべきでした。

 裁判で最も大切なものは、公平でありそれによる真実の追求です。

 このような不公平な裁きに田中は

 「見ず知らずのコーチャンなるものの証言で、しかも反対尋問もさせないで

  なぜこんな目にあわねばならないのだ」

 と言ったという。

 

 最高裁までが検事の違法捜査に協力して入手したコーチャンらの証言調書は

 弁護人がいかにこのような証言には、証拠能力がないと論議を尽くして争っても

 コーチャンらの調書を有罪の証拠としたのです。

 

 ●コーチャンらの嘱託尋問調書を違法の決定をした最高裁

 

  起訴から実に19年を経た前記の最高裁の判決は違法と決定した

 今回の判決の中で大野裁判官は

 「本件において証人尋問を嘱託した当初から被告人、弁護人の反対尋問の

  機会を一切否定する結果となることが、予測されていたのであるから 

  そのような嘱託尋問手続きによって、得られた供述を事実認定の証拠とすることは

  伝聞証拠禁止の例外規定に該当するか否か、以前の問題であって

  刑訴法一条の精神に反する」

 

 と述べています。

 さすがにあまりの卑劣なやり方の前記の最高裁の判決に、今回はメスを入れたの

 でしょうか。

 このままでは最高裁の名がすたる、、、、とでも反省したのでしょうか。

 けれども結局、田中らを無罪にするということはなかった。

 無罪にすればあの21億円の金の行方も追及しなければならなくなる。

 自民党壊滅もあり得る、、、、

 

 ●事件を象徴する嘱託尋問調書

 

 弁護人は一、二審を通じてコーチャンらの反対尋問を請求した。

 しかしコーチャンらは来日して証言するつもりはないと言っている、、、という理由で

 裁判所はこの請求を却下した。

 それならば検察官がやったのと同じように、米国の裁判所に嘱託尋問して

 反対尋問をさせてもらいたいと主張したが、それも受け入られなかった。

 

 自分の国の総理を裁くというのに、自分の目と耳で確かめたくはないのか。

 贈賄の主犯がどんな人物であり、何を言うのか、、、、知ろうともしないのか。

 被告人の権利を行使させるという公平さもないのか、、、、

 

 

 コーチャンらは贈賄罪の主犯です。

 その人たちの証言が証拠にならないというのなら、金銭の出所や趣旨が不明となる。

 それなら田中や榎本が有罪となるはずがない。

 今回の判決では無罪の判決が出てもおかしくない。

 なぜ無罪の判決を出そうとしなかったのか残念でなりません。

 

 あるいは一、二審の判決を破棄して再審理する方法はとれなかったのか。

 嘱託尋問調書はこの事件を象徴するものです。

 一審でコーチャン証言が排除されていたら、有罪の結論はなかった。

 

 

●第一回公判

 

 第1回公判は昭和52年1月27日

 東京地裁7階の701号法廷で開かれました。

 地裁で一番大きな法廷です。

 

 裁判長    岡田光了

 右陪席    永山忠彦

 左陪席    中川武隆 のちに木口信之に代わる

 

 公判回数191回

 東京地裁の判決は、昭和58年10月12日、有罪が宣告された。

 

 この事件に関する新聞報道は、田中有罪が強く弁護人に有利な

 証言やその他の証拠については報道せず、弁護人側に

 不利益なものばかりを報道していた。

 

 新聞、テレビ、雑誌の裁判報道記事は、毎日、毎日

 田中有罪にむけてのキャンペーンのようなものであり

 自然と有罪と思い込まされるかのようだった。

 

 

●田中降ろしのきっかけを作った立花隆の執念

 

 立花隆は打倒田中の執念を燃やして毎日、熱心に傍聴席に

 座っていたという。

 立花はロッキード事件では、検察側の強力な助っ人で、検察側を

 支援しています。

 それだけではなく、弁護側の主張、立証をこきおろした人物です。

 

 この男が「田中角栄研究、その金脈と人脈」 と題した評論を

 発表してから田中おろしが はじまったことで、ロッキード事件の

 きっかけを作ったともいえます。

 

 誰かをターゲットにするには、何かきっかけがなければならない。

 立花は誰かに頼まれて、「田中角栄研究、その金脈と人脈」 と題した評論を

 発表したのではないでしょうか。

 その証拠にロッキード事件が始まると、検察側の強力な助っ人になり

 支援しています。