知恵を絞る
今日、友人と話していて思ったのだけれど、昨今の金融危機について、原因を「ウォール街の欲望」だけに求めて彼らのせいにするのは違和感があるよね。
不況の原因はいろいろあるし、確かに彼らは彼らでリスク管理がきちんとできていなかったわけだけれど、はいこれで時代は逆戻りして伝統的な投資銀行ビジネスのみになります、とは行かないと思う。まして、今の状況だから日本の金融機関だけが伸びる、ということもありえない。傷が深いか浅いかだけの差。
結局のところ、リスクを取りにいっているフロントランナーが失敗し、グローバリズムによって世界中に広がってしまったと言うことだけれど、それ以上でもそれ以下でもないと思う(無論、その後の実体経済への大衝撃は別として)。
たとえば今、日本の金融機関の経営者は、「いやぁハイリスクの商品に手を出さなくて良かった」と思っていたのではダメ。手を出さなかった理由がきちんとしたリスク管理に基づくものであれば良いが、本当にそうだろうか。俺の現場感覚からすると、逆だ。むしろ、もっと完璧にリスク管理が出来て彼らの一歩上を行っていれば、今は世界の大逆転が起こっていたかもしれない。今は、これほどの衝撃なのにそれが出来なかったことを反省しなければならんはずです。
これから世界に伍していくには、ここでもう一度踏ん張って頭を使い、先を読む必要があると思うわけです。システム投資にせよ、人材への投資にせよ。
個人的な考え方で恐縮だが、欧米の金融機関が変わっていくとしたら、おそらく金融技術の進歩がどうなるという話よりも(この点は今後も進歩していくと思う)、人材の使い方ではなかろうかと思う。たとえば、誰もが誰も、好況なら人を雇い不況なら切るというのではなく、もう少し別の考え方を持った金融機関がたくさん出てきてもいい。様々な企業があって、様々な人が働いている以上、もう少しいろんな特徴を持った金融機関があるべきではないか。特に、金融機関なんてものはシステムと人で成り立っているわけであって、いろんなキャリアを持った人を抱えるところがあってもいいし、逆に単一で猛牛のように突っ走るところがあってもいい。今回の失敗は、突き詰めればみなが同じ動きをしたからです。そりゃ、同じ理論に基づいて考えてたらそうなるよね。そのおおもとの価値観を変えるようなブレイクスルーをする努力を怠っては、結局今までと同じように後追いになり、大した根拠も無く突っ込むか尻込みするかで結果が分かれると言う低次元の話に終わる。
なんとなくだけれど、今回の教訓で金融機関も多極化が進んでいくのだろう。そして、そういう中でも、ビジネスは進化すると思うのです。常にフロントランナーを行き続ける彼らであればなおさら。そして一方で、そういう中にこそ、日本のチャンスもあると思っています。不況のさなかでも常に新しいサービスを生み出してきた日本の力を、もう少し生かして、面白い方向性を他人任せでは無く、自ら作っていければいいなと思う今日この頃。
ともあれ、失敗者叩きの前に、日本の金融機関経営者はもっとやることがあるはず。不況のときこそ、知恵を絞るチャンスだと思います。
自戒をこめて。
不況の原因はいろいろあるし、確かに彼らは彼らでリスク管理がきちんとできていなかったわけだけれど、はいこれで時代は逆戻りして伝統的な投資銀行ビジネスのみになります、とは行かないと思う。まして、今の状況だから日本の金融機関だけが伸びる、ということもありえない。傷が深いか浅いかだけの差。
結局のところ、リスクを取りにいっているフロントランナーが失敗し、グローバリズムによって世界中に広がってしまったと言うことだけれど、それ以上でもそれ以下でもないと思う(無論、その後の実体経済への大衝撃は別として)。
たとえば今、日本の金融機関の経営者は、「いやぁハイリスクの商品に手を出さなくて良かった」と思っていたのではダメ。手を出さなかった理由がきちんとしたリスク管理に基づくものであれば良いが、本当にそうだろうか。俺の現場感覚からすると、逆だ。むしろ、もっと完璧にリスク管理が出来て彼らの一歩上を行っていれば、今は世界の大逆転が起こっていたかもしれない。今は、これほどの衝撃なのにそれが出来なかったことを反省しなければならんはずです。
これから世界に伍していくには、ここでもう一度踏ん張って頭を使い、先を読む必要があると思うわけです。システム投資にせよ、人材への投資にせよ。
個人的な考え方で恐縮だが、欧米の金融機関が変わっていくとしたら、おそらく金融技術の進歩がどうなるという話よりも(この点は今後も進歩していくと思う)、人材の使い方ではなかろうかと思う。たとえば、誰もが誰も、好況なら人を雇い不況なら切るというのではなく、もう少し別の考え方を持った金融機関がたくさん出てきてもいい。様々な企業があって、様々な人が働いている以上、もう少しいろんな特徴を持った金融機関があるべきではないか。特に、金融機関なんてものはシステムと人で成り立っているわけであって、いろんなキャリアを持った人を抱えるところがあってもいいし、逆に単一で猛牛のように突っ走るところがあってもいい。今回の失敗は、突き詰めればみなが同じ動きをしたからです。そりゃ、同じ理論に基づいて考えてたらそうなるよね。そのおおもとの価値観を変えるようなブレイクスルーをする努力を怠っては、結局今までと同じように後追いになり、大した根拠も無く突っ込むか尻込みするかで結果が分かれると言う低次元の話に終わる。
なんとなくだけれど、今回の教訓で金融機関も多極化が進んでいくのだろう。そして、そういう中でも、ビジネスは進化すると思うのです。常にフロントランナーを行き続ける彼らであればなおさら。そして一方で、そういう中にこそ、日本のチャンスもあると思っています。不況のさなかでも常に新しいサービスを生み出してきた日本の力を、もう少し生かして、面白い方向性を他人任せでは無く、自ら作っていければいいなと思う今日この頃。
ともあれ、失敗者叩きの前に、日本の金融機関経営者はもっとやることがあるはず。不況のときこそ、知恵を絞るチャンスだと思います。
自戒をこめて。