間接金融の効能 | Midnight Express

間接金融の効能

・・・なーんてタイトルを書くとバッシングを受けそうだが、意外と本気です。

日本の資本市場が大賑わいの昨今ですが、香港ではそんなのすでに当たり前の世界。
ここは、生き馬の目を抜く者でないと、厳しい資本市場で弾かれてしまう。

そういう意味では通常のローンも大半がシンジケートローン。
リファイナンスを繰り返し、マージンは下がる一方。エージェントの地位を確保して、
如何に回転させていくか(債権を売ったり買ったりクレデリを付けたり、等々)で収益性が決まる。
あとは、複雑な職人芸を要するプロファイと、貿易金融。

そういう世界にいると、逆に技術力を核とする日本のメーカーにとって大事なことは何か
ってことをよく考えるべきじゃないか、と思うわけです。


俺の感覚だと、上場していないんだったら事業会社が高い給料払って金融機関担当なんてものを置く必要はないと思う。
そんなものは、何行かの銀行を競わせつつモニター役をやらせておけばよい。
むしろ、そのリソースは本業に集中させ、銀行はモニター役としても情報ソースとしても上手く使う。そういう工夫が必要。

そういう意味で、日本のメインバンク制度は極めて効率的に出来ている。
俺はそう思うのです。色々と問題が起きるのは、銀行の営業担当のレベルが低い(モニター役・情報ソース役たりえていない)ことが主因。

今の邦銀では、営業担当(カバレッジ)とプロダクト担当が分離しているケースが多い。
それはそれで少ない人数でやって行くには有用なのだが、行き着くところはカバレッジのレベル低下、である。
本来は、自分一人で完結できるレベルにある人間が一番凄い。
ここ香港にいると、非常に優秀な人たちが多いのだが、それでもあまりの知識レベルのなさに驚いたりもする。
他の拠点は言わんや・・・という話。

もっとも、カバレッジの中でもうまくプロダクト担当の知識を使って自分で中身を吸収している人もいるので、
これはこれで何とも言えないところではあるのだが。。。


少し話はそれたが、今の日本の市場を見ていると、上場する必要がないような会社が多すぎ。
みんな、証券会社の口車に乗せられすぎなんじゃないのかな?
上場することにはメリットもあるけれど、クリティカルなデメリットも多い。まず上場ありきでは、リーズナブルな判断とは言えないと思うわけです。

ヘッジファンドが跋扈する世界は必ずしも正常とは思えないのです。
何事も、バランスが大事。
自分の会社のコアは何かを考えて、それに一番適した資本・負債バランスを見極める。その上で、うまく情報パイプも作っておく。そのくらいの頭が無いと、事業会社も生き残れないんじゃないかな。


なんてことを思う今日この頃です。
珍しく(?)まじめなお話でした。