七月松竹座を拝見して(その2) | midory-sのブログ

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「伊勢音頭恋寝刃」は夏芝居の定番

主人公の着付けも夏のもの

白地の十の字絣に黒の紋付羽織、帯は献上博多

出てきただけで、涼やかな感じの衣装です

 

今月の舞台は福岡貢を松本幸四郎で

 

仁左衛門が指導した際に

「どこを写真に撮られても綺麗じゃないといけない」

と言ったそうで

「立ち姿や匂いといった技術ではない部分が重要な役」

と聞き書きで幸四郎が述べていますが

すっきりと綺麗な福岡貢でした

口跡がもう少しスッキリしたらと

思わないでもないですが

 

それにしても計算され尽くしたような衣装

 

 

濡れ衣を着せられ怒る貢

羽織が脱がれ色味が少なくなりますが

 

 

妖刀「青江下坂」に操られるように

次々の人を殺していくと

赤い血の色が衣装に加わります

 

「殺しの美」とでもいうような

洗練されたもの

どこから撮っても美しい舞台です

 

背景には

「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、

尾張名古屋は城でもつ」

の伊勢音頭が流れ

 

エアコンがなくても涼しくなりそうな

夏芝居で一日の幕開けです

 

夜の部最後は

「恋飛脚大和往来」(新口村)

 

 

こちらは一転雪の中

梅川忠兵衛で知られる近松の作

 

お店の金に手を付けて逃げてきた二人が

なんて派手な衣装

とツッコミが入りそうですが

やっぱり綺麗は大事

 

12日に拝見した時は梅川を代役で

中村壱太郎が

千秋楽は本役の扇雀でした

 

壱太郎はよくがんばっているんだけど

肩がかたい

代役だし仕方ないのでしょうが

伊勢音頭の油屋のお紺でもそんな感じがします

 

新口村では千之助と

油屋でお岸をしていた中村虎之介が

大和万歳を披露しています

 

二人ともやわらかい身のこなしで上手

ただ、柔らかく踊り過ぎても締まりがなくなるので

難しいところですね

 

若い方たちは、これから何度も

壁にぶつかるのでしょうが

5年後、10年後を見たいと

思わせていただきました

 

ちょうど今の千之助君と同じ年頃の

孝夫さんを見始めて半世紀以上

何だか感慨深い松竹座でした

 

 

写真は、こちらも過去の舞台のものです