ドイツ在住20年、そろそろアラカン兼業主婦のミドリです。

 

とあるファストファッションのお店の試着室。

私の後ろに山ほどの服をかかえた母娘が並んでいました。

言葉はドイツ語でも英語でもなく、おそらくアラブ系。お母さんは頭巾をかぶっています。

 

わたしが案内されたあと、その母娘が隣の個室に入りました。

次の瞬間、バサッと音がしたので見ると、隣とのパーティションの下の隙間に散乱するお洋服。。。

 

ええ、試着する服を床にぶちまけたんですね。

 

日本のように、試着室で靴を脱ぐシステムではありません。

その床は思い切り土足で入る、衛生的には街の道路と同じ状態です。

ちなみに試着室の壁には服がかけられるフックもあるし、小さいベンチもあります。

こんなふう。

 

日本人なら誰に言われるでもなく服は床置きしないと思いますが、じつはドイツではこういう状態はさほど珍しいことではありません。

今回はアラブ系母子でしたが、ヨーロッパ系の人たちも気にしない人は意外にいます。

 

こういう人たちは床に置くのが汚いとか、購入前の洋服をこのように雑に扱うのはいけないとか、説明しても理解できないでしょうし注意されても言うことはきかないと思います。

 

話を広げすぎと思われるかもしれませんが、多文化共生ってこういうことが日常茶飯事ってことなんですよ。

 

日本で、移民がからむ様々な事件やトラブルが増えていると聞きますが、凶悪事件までになることは少ないとしても普通の人の日々の生活レベルでこのような価値観、衛生観念を含む様々な感覚の違い、それにまつわるトラブルは非常に増えることでしょう。

 

割を食うのは大人しくて優しくて我慢強い日本人です。

 

よく耳にするのが「日本に住むなら日本の価値観、文化を理解していただく」などというフレーズですが、20年超えて海外に住み、ヨーロッパの移民社会を体感してきた私に言わせれば「理解して『いただく』」なんてほぼ無理です。

注意されておとなしく言うこと聞くなんて、ルール違反と気づいて反省するなんて、日本人くらいですよ(笑)

 

多文化共生とか言う人は、オリンピックだとか万博だとかお花畑的なことをイメージしているのではないかと...

 

そういうおめでたいことを言う方には、この試着室をみてほしい。

これも多文化共生の一端ですが、平気ですか?あなたがいちいち注意していうことを聞かせますか?床から平然と売り場に戻される服を買うのに抵抗はありませんか?