「Special Playing Company 鈴舟・内海賢二追悼公演『煙が目にしみる』特別上映会」に行ってきました。

実は私、『煙が目にしみる』は初見でした。

上映されたのは、2003年4月に、今回の上映会場と同じシアターサンモールで上演された舞台を収録した映像。

実はその頃、縁あって知人が鈴置さんに可愛がっていただいていて、その知人が絶賛していたので、『煙が目にしみる』というタイトルは私の中で大きなインパクトとして残っていました。

が、その後再演されることがないままに鈴置さんが亡くなられてしまったので、私はとうとうその舞台を観ることが出来なかったのでした。

ですから今回内海さんの追悼として特別上映会が行われることを知り、この機会を逃しては!と、何をおいても取ったチケットでした。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、『煙が目にしみる』は火葬場を舞台にした物語です。

最後に再演された2003年から10年。

その間に私は、伯父、父方の祖父、母方の祖父、祖母、大叔父、父方の祖母を見送って、その内の何人かの骨を拾い、実父の葬儀も出しました。

もし2003年当時に観ていたら、何も知らなかった私には、気付けないこともたくさんあったかもしれません。

葬儀のことも火葬場のことも分かっている今だからこそ、ここまで舞台を楽しめたのかもしれない、そう思うと、LIVEで観られなかったことにも意味があるのかもしれないなぁ…なんて、そんなことを考えてしまいました。

鈴置さんも内海さんも亡くなり、そして知人も、今はもうこの世にいません。

今夜はもう少し、物思いにふけりたいと思います。

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