だれかこの苦しみから救ってください、と思いながらも、
陽の当たる方へ、方へ、
顔を向ける向日葵のように、
生きたい生きたい、と、
そうやってみんな生きているのでしょうか。


終わらせる方法なんて分からないから。
だから生きたいと願うのでしょうか。


頑張らないで、とたくさんの声を貰うわたしは、
とても幸せなことなのでしょう。



幼稚園でバザーの作業をしていたら、
初老のバスの運転手さんが雑談にやってきて、
長いこと話をしていた。


「自分は死んだら天国へ行くのか、
それとも地獄へ行くのか」


意外にも運転手さんが、そういう事を考えてる事を知って、
わたしは笑いながら作業をしていた。

私と2人で作業をしていた、運転手さんと同じ歳ほどの奥さんが、

「こんなところで毎日たくさんの子供の面倒をみてるんだから、
上たい、上。天国に決まっとる!」

と言った。

運転手さんは

「そうかな~~。だとよかばってん。」

と言っていた。
しばらくして「お疲れさまー」と、運転手さんの奥さんが作ったという、
きゅうりの浅漬けを持って来てくれた。



引き続き、私は2人のやりとりを笑いながら聞いていて



私はもちろん地獄にいくのだろう、
産まれてからこのかた人に迷惑しかかけていないのだから、



と笑いの下に本気のやつを隠していた。
本気の本気。
誰が待つでもなく、ただ一人地獄へ。



なんだか背中が寒くなって、一人で黙々と作業をしていたら、

「あんたは、まーだ若いけん、こぎゃんと、食べたくなかっだろたい!」

と2人の笑い声でハッとした。


大きくカットされた、眩しい緑色の、
ぴかぴかと光るきゅうりを見ながら、

もう若くはないですよ...全然...

うっすら笑う。




手足がこんなにも重たい。

世界分の一節/GOOD ON THE REEL

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「明日が恐い。」と震える声
「あなたのせいだ」と揺れる声
「一緒にいよう」と泣いている
泣いている

...それは彼女の部屋で二人