出だしが悪くて、

あんなにも嫌でむかつく事だったのに、

あー終わりがあるのだな、と思うと、無性にさみしい気持ちがした。


それを電話で伝えたら、


「また何かぼちぼちやればいいよ。

それでまずは楽しく打ち上げを、ぱーっとしよう!」


って言われて、

ああ、良い出会いしたなぁ、打ち上げ、楽しみだなぁと思った。


一度薬の副作用がマックスの時に、

仲間達が、


「ここまで準備を一生懸命やったんだから、

当日はみんなに任せたらいいよ!気負わないで!」


と言ってくれて、本当に救われた。


あとは急に痛いくらいに強くなった太陽に負けないように。

リハビリで一日一回は必ず外で汗だくになるようにしている。



今日は服を見に、涼しいとこへ。

またモテない系の服を買ってしまった。

でもいいんだ、女だけの、お楽しみ会なんだから。

恋はまた今度。




ランチはせっかくの外なのに、全く食欲が無く、

どんよりとした気持ちでエスカレーターを上る。


そしてなぜだか、

身内以外で、の話で、

アタシが死んだら悲しむ人、いるのかな、本当の意味で、

と思った。


居なくなってもみんな生きてゆけるし、

日常に紛れて忘れてゆくものだ。

もちろんそれは素晴らしい事だけれども。



貸し衣装屋さんの前に立ち止まり、

アンティーク調のドレスのレースをじっと眺め、

アタシは空に居て、

家族はどんよりと、でも必死に生きていて、

関わった血のつながりのない色んな人達は、

すっかり楽しげに、笑っていてそれを眺めているところを想像した。


あの人も、あの人も。


悪くは無い。


でも、こそばゆいような哀しい予感がざわっと通り過ぎた。

夏の始まりは、いつも憂鬱。


といいながら、

明るい赤いワンピースを買った。



彼女の手帳.


恋の予感。