なんだかんだと人並みの事をしてほおーっとしていた時、
なんでそんなに内にこもるのだ。
出るのだよ。
と言って、
足首を持ってえいと外へ飛ばしてくれた人がいた。
私は着飾ったまま、ドダドダと落下した。
なんと「外」とは、
「私の思っていた外」よりも、もっと塀の外にあり、
そこは道もガタガタで怪我もすれば、面倒なこともあったり、
心臓が壊れそうなこともあった。
外とはこれなのか。
そう悩みながらも、少しづつ慣れ、
人間であること、
そう、自分もまるっきり汚い人間である事を
実感させてくれて、
それは悪いものではなかった。
でも、もうその人は居ない。
また私を置いて、塀の中へ戻ってしまったのか、
もっともっと外へ飛び出してしまったのか。
結局は箱の中で育った私とは性質がまるで違うゆえ、
やはり歩く道は離れてしまったのだろうと思う。
毎日息切れしている。
無意識に。
ただ暑いから。
今日も電話で、
「大丈夫?息切れしてるけど。」と言われた。
電話で分かるほどに息がきれているとは。
また、
私は帰ろうかと思っている。
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感情は渦巻くが、
静かな映画。グレーな映画。