- 「これ、読んだ?」
- と言ったら、
- 「登場人物が自分と似ていてイライラした。でもがんばって読んだよ。」
- と、私が思ってた事と全く同じ事を彼は言った。
- 直子のいうことは、
- いちいち自分のようで、
- あまりにも自分のようで、
- 驚きとムカムカ。
- ノルウェイの森 上 (講談社文庫)/村上 春樹
- ¥540
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でも美しくて、病のように剥がれない、
言葉と風景と感情と、どこからかメロディーが聞こえてくるような文体。
トラン・アン・ユンがこれをどういう風に映画にしたのか、
それもまた楽しみ。
すごく楽しみ。
いつも濡れたような映像を撮る人が、
この霧の中のような小説をどういう風に映画にしたのか。
そして似たもの同士はダメだ。
寄り添っても、それはなんの力にもならず、
堕ちてゆくだけ。
だから私はなんてことない顔をする。
なんてことない背中で歩く。