「これ、読んだ?」
と言ったら、
「登場人物が自分と似ていてイライラした。でもがんばって読んだよ。」
と、私が思ってた事と全く同じ事を彼は言った。
直子のいうことは、
いちいち自分のようで、
あまりにも自分のようで、
驚きとムカムカ。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)/村上 春樹
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でも美しくて、病のように剥がれない、

言葉と風景と感情と、どこからかメロディーが聞こえてくるような文体。


トラン・アン・ユンがこれをどういう風に映画にしたのか、

それもまた楽しみ。

すごく楽しみ。

いつも濡れたような映像を撮る人が、

この霧の中のような小説をどういう風に映画にしたのか。




そして似たもの同士はダメだ。

寄り添っても、それはなんの力にもならず、

堕ちてゆくだけ。


だから私はなんてことない顔をする。

なんてことない背中で歩く。