お盆が過ぎてちょっと涼しくなったか思いきや、下関ではまだまだ猛暑が続いています。
今回は帰省旅行記をちょっと中断。
久しぶりにオススメの本をご紹介します。
今回も重松清さんを取り上げます。「エイジ」です。
エイジ、主人公の名前なのですが英語のageが掛けられています。
主人公は中学2年生。
少年と青年のはざま、難しい年頃です。
話しかけても「ふつう」「っは?」「うぜえ」みたいな返事しか返ってきません。
でもそれって何も考えていないわけじゃないんですよね。
言葉にすると本当の言いたいことがウソっぽくなって、言葉をつなげばつなぐほど言いたいことから遠くなってしまう。
もう40を超えてしまった私には遠い時代のことですが、それでもやっぱり中学2年ってそんな感じだったんでしょうか?
そんなある日、主人公の住んでいる地域で通り魔が出ます。
そしてその犯人は・・・同級生でした。彼と自分の間に何か違いがあるのか。
あっちとこっちにある壁は思っているより低いんじゃないか。
主人公はその同級生と自分を重ね合わせながら揺れていきます。
複雑な思春期の心情と同時にその純粋さを重松さん独特の文章で書き綴っています。
読みやすいので是非ご一読を!