ときほぐす二個の卵や冬の雷  静可愛

 

 

 

季語

冬の雷(ふゆのらい)三冬

 

【子季語】
寒雷/冬かみなり


【解説】
冬に鳴る雷を言う。

大陸からの寒冷前線が日本列島を通過する際、

大気が不安定になって発生することが多い。

 

日本海側の地方では「雪起し雷」などどいって、

本格的な冬の到来を感じる。

 


【例句】

冬の雷に醒めし眠を継がんとす   中村草田男

 

教会の鐘楼わたる冬の雷     堀口星眠

 

落語家の死が片隅の冬の雷     有馬朗人

 

大仙は雲の中なり寒雷忌       吉田冬葉

 

寒雷のやみし頭上に梁太し      西村公鳳