皆さんいかがお過ごしでしょうか?
新型コロナウイルス、これは大変な事態になってきました。
私の施設でもお休みが増えており、実際の来所人数ベースで6割弱まで落ち込んできました。
これは経営的には非常にまずいです。このままでは通所介護施設の存亡の機です。
幸い、私の施設は最小規模の施設なので、逆に持ちこたえることができています。
なので、現状で最も重要であるのは感染対策です。
確かに経営は大切です。しかし、もっと根本のこの仕事に携わる意味は、リハビリテーションを通して地域社会に貢献し、全ての人がその人らしい生活を続けることができるようにサポートすることです。だから運営を維持しつつ、感染対策を実施していくことが最重要です。
巷では、3つの密に気を付けろと言われています。集、近、閉と覚えるとわかりやすいです。
・大人数で集まらない
・人と人の間隔をあける
・換気の悪い場所に集まらない
この3つです。
通所介護施設のサービス内容から考えると
・利用人数の多さ
・送迎時
・食事時
・入浴時
・会話時
などがリスクが高いと考えられ、それらについては実際に多くの対策についての討論がなされています。
最近になって諸外国より様々な情報が得られ、特に病院などでの院内感染の原因として
靴を介してウイルスが伝播されている
というものがあります。
この床についての意識はあまりない方が多いと思うので、今回はこれについての私たちの対策を紹介します。
まず、次亜塩素酸水による床の水拭きです。新型コロナウイルスは数日床の上でも感染能力を保つと言われています。
なので、それを含ませた雑巾を取り付けたクイックルハンドワイパーで床の水拭きを行います。
*床の材質によっては合わないこともあるので注意してください。
この時のポイントは、玄関とトイレ付近、その他と雑巾を交換しながら清掃するのがベストです。
次亜塩素酸水は何度も水拭きしていると乾燥し効果が弱まります。
この点から、一つの雑巾で清掃すると逆にウイルスを床に満遍なく広める可能性があります。
そのため、雑巾を頻繁に交換しながら清掃する必要があります。
さらに、利用者さん及びスタッフの室内履きの靴底の清掃も重要です。これも次亜塩素酸水で行うのが好ましいです。
これらを行いつつ、ジアイーノなどの塩素系の加湿器があればさらに好ましいです。
加湿器については推奨できませんが、次亜塩素酸水を入れる方法があります。
これらを行えば、足元からも感染対策が可能です。
*コロナウイルスが床に付着する原因は靴を介する説と空中のウイルスが床に落ちることによるという説があります。後者について空中に次亜塩素酸水を噴霧することにより同条件での殺菌が可能ではないかと考えています。
とにかく、今は大変な時期ですが、こんな時こそ一番大切な「利用者さんの生活を豊かなものにする」という目線を忘れずにいたいです。
おわり