文字起こし「ワクチン打ったけどどうしよう」福島雅典教授,文藝春秋2024年 | 啓発チラシをご近所さんにポスティング,うにうにのブログ




文藝春秋  2024年 4月号 (販売は3月)

税込み   1,200円




コロナワクチン後遺症の真実



福島雅典(ふくしままさのり)

京都大学名誉教授



(取材・構成 秋山 千佳 ジャーナリスト)


・ 《反ワク》批判は科学の放棄だ

・「ワクチン打ったけどどうしよう」★

・ビタミンDと亜鉛は必須★

・「製造途中の飛行機を飛ばした」


★の章だけ、

書き写しました。


「・」の部分にも章はあります。




【 「ワクチン打ったけどどうしよう」】★


 ワクチン接種が開始される頃、私が「やめておいた方が いい」と忠告しても、聞く耳を持つ人はほとんどいませんでした。あるいは本人が止めておきたいと思っても、職場などの環境がそれを許さず、打たざるを得なかったという人もいます。



 私には子どもが3人いますが、2人はそうした事情から接種せざるを得なかったそうです。もっとも内心では、「お父さんは反ワクだもんね」と思って聞き流したのかもしれませんが(苦笑)。



 ただ、最近では「ワクチンを打っちゃったけどどうしよう」と私に泣きついてくる人が増えています。今や日本国民の八割強が接種歴ありですから、読者の方の多くも、ここまで読み進めて不安に思われたかもしれません。



 既にワクチン接種後症候群かもしれない症状のある方は、やはり医療にかかる必要があります。厚労省はそのような患者さんに対して 各自治体に相談窓口を設置するよう、2022年3月に通知しています。私たちの研究会では、診断基準や診療ガイドラインの策定に向けた臨床研究も進めています。



 一方、症状がない方への私のアドバイスは誰に対しても同じで、免疫力をこれ以上落とさないこと。食事、運動、睡眠、心のあり方。体を支える免疫機能を低下させないためには、これらを日々の生活で管理することに尽きます。



 あまりに当たり前の話で拍子抜けしたでしょうか。しかし、生活が乱れていて、これらが疎かになっている現代人は、実際のところ少なくないはずです。





【ビタミンDと亜鉛は必須】★


 食事では、良質なタンパク質や、新鮮な野菜や果物を十分に 接種するようにします。ファストフードやスナックばかりではいけません。


 特にビタミンDと亜鉛は、免疫系に必須の栄養素です。ビタミンDが豊富な食材なら干し椎茸、亜鉛なら牡蠣やレバーなどインターネットで検索すれば色々出てきますから、意識して摂るようにしたいものです。


 運動は、足踏みやスクワットなど今すぐ自宅でできることが色々あります。寝たきりの人なら、手足のグーパー運動をしましょう。神経や脳を活性化することができます。



 体が気持ちいいと感じられる運動を、日常に取り入れることは免疫機能の維持には大切です。


 日常に十分な運動をすれば、良質な睡眠にもつながります。


 ウイルス感染防御に働く免疫系は血液中の様々な細胞によって担われていますが、免疫に重要な役割を担うリンパ球は、昼はリンパ節に集まり、夜寝ている間に血中で上昇します。このリズムは、交感神経 (緊張)と副交感神経 (リラックス) のリズムと連関しています。


 つまりリズムが崩れて交感神経が優位な状態が続くと、免疫機能が低下することになります。がんの患者さんで交感神経の優位が続く人は予後が悪い。動物実験でも、交感神経が刺激されるとがん細胞の増殖が促進されるという結果が出ています。


 また、緊張状態から副交感神経優位に切り換えるスイッチとして簡単で有効な方法が、

腹式呼吸です。


 まず心を落ち着けて鼻から息を吐いていき、お腹がぺちゃんこになるまで吐ききります。そうすると鼻から自然に空気が入ってきます。それを五回ほど繰り返せばコツを摑めます。私も実践していますが、呼吸で心身が落ち着くのを実感できます。


 以上を生活の基本に据え、免疫力を低下させないようにしましょう。


 私たちの研究会は、国に対する要請も行ってきました。


 (2024年) 一月には、武見敬三厚労相に対して「新型コロナワクチン接種による健康被害者の速やかな救済に関する要望書」を提出。ワクチン接種後死亡者や健康被害者の全例調査、全被害者の救済・補償や適切な医療の提供などを求めました。


 これらは無理難題ではなく、既存の制度で対応可能なものです。


 日本では、新規メカニズムの医薬品や、稀にでも重篤な副作用が懸念される医薬品に対し全例調査を行う制度(医療用医薬品の全例調査方式による使用成績調査)があります。


 また、ワクチンによる健康被害に対しては、「予防接種健康被害救済制度」に基づいて救済を行う仕組みがあります。




(この章、終わり)