いつも留守電にしてるので、何か用件のある人は
何かメッセージを残してくれる
家に居ると0120・・から始まる番号や050・・からの番号は
セールスなどの電話が多いので出ないでいると
向こうは勝手にガチャンと切ってそれっきり
そんな昨日、何気に家電にかかってきた電話番号は
なんだか見覚えがあるような・・
何かメッセージを残してくれるかな？と聞いていたら・・
「こんばんはー中津（仮名）ですぅ～ご無沙汰しておりますぅ～○△■・・」
えぇ！？ あの中津さんから電話やなんて～
昨年、喪中ハガキを出したのでそのことかな
中津さんとは私が２０代後半の時に一緒に仕事をしていた先輩です（女性）
ワープロインストラクターをしていた時代、インストラクターの仕事の他にも
生徒の勧誘や経理の仕事もあり～ので、何もできなかった私やったけど
その方の指導でなんとかこなしてたわ
中津さんはテキパキと仕事をされ、お口も達者でまだ２０代の私にはとてもやないけど
太刀打ちできなかったお相手です
ズケズケとハキハキとモノを言うお方なので敵も多かったです
おっとりのんびり、天然の私にはほんと苦手なお相手だったのです
入社して１年間、中津さんと一緒にやってきたけど加えて
当時の簿記の先生（男性）がめちゃ嫌味な
オッサンで私にだけチクチクと言いやがるんです
苦手な中津さんと嫌味な簿記の先生に耐えられず一旦、仕事を辞めたんですよ
それがゴールデンウィーク前のことで
連休中、悶々としていたら私を最初に面接してくれた簿記の先生（Ｕさん）から
電話があり
「君が辞めたの知らんかったやん！なんで言うてくれへんねん。辞めてどっか働き口見つかったんか？」
「いえ、まだです！なんか・・もういろいろあってＵ先生に相談して迷惑かけたらあかんと思って・・」
「それやったらな 僕が行ってる奈良校に教えに来てくれへんか？」
「奈良ですか～」
「そや、明日いっぺんどんなところか様子見においでや」
ということで、先生の顔も見たいし、様子見に行くぐらいなら行ってみよか～と思ったわけです
片道、電車で約１時間半かけて行きましたよ
教室に入るなりＵ先生が懐かしい笑顔で迎えてくださって
「僕、ちょっと用事で２，３時間出かけるさかい留守番頼むわ～！」と出て行きました
私にしたら「えぇ～！！」ですよ
様子見にきただけや！ちゅうねん
しゃーないなぁ・・
次の簿記の授業の時間帯までには帰るって言うので
その間だけ留守番というか もう仕事ですよ
やっとＵ先生が戻ってきて「どやここで働けへんか？時給も前よりＵＰなるよう僕が掛けあうから！」というので
しばし奈良校へ通勤することになったのであります
大阪の生徒さんと違って、みんなのんびりしてはるんです
のんびり屋の私に向いてたな
そして半年間、奈良校に通ってた私にも異動があり、大阪校に戻されてきたわけであります
出戻りやったけど、異動先の学校は気の合う仲間たちに恵まれて楽しかった
それから数年いてたけど、今度は大阪の中心部にある学校にまた異動になり
そこで中津さんとまたもや一緒に仕事をする羽目になったのでした
その頃には私も少しは仕事ができるようになり、対等とまではいかんかったけど
中津さんの顔を見て話ができるようになりました（笑）
相変わらず中津さんの性格は変わらんかったけどね
だけど、いまだに年賀状だけのやりとりがずっと続いているんです
そんな・・中津さんからですよ 夕べ電話があったの！
一緒に仕事してる時なんて電話すらなかったのにね
メッセージが流れてきた途端、出ない！と決めたのに
主人が「誰なん？」
「昔、一緒に仕事してた先輩やねんけど出たくないから出やんとくわ」
「せっかく電話くれてるんやさかい出てあげたらいいのに～失礼やで」
「・・・ほなら折り返し電話してみよか～イヤやけど（笑）」
意外にも話がはずんであんなことこんなこと、色々お喋りしてたら
３０分近く経ってました
中津さん今年７０歳・・
茶道や華道の先生もしておられ 当時はイキイキとした感じやった
３年前にご主人を亡くされてから寂しいとおっしゃってました
中津さんもご主人の介護を数か月されたようです
子供さんがいらっしゃらないので余計、寂しさを感じるんやろね
今は毎日、徒歩２０分かけてアベノハルカスまで買い物に行くらしい
隣近所さんには大変、お世話になってるようで
そういったお付き合いを大事にされてるようです
最後に「旦那さんのこと大事にしてあげてねー」って言われました
なんかトゲトゲした性格やった人が少し丸くなったような気がしました
