「金盾」「グレートファイアウォール」。中国のインターネット検閲の事です。


中国国内では、VPNを使わない限り、LINE、Instagram、X,Facebook、無料版Skype、GoogleMapや検索、Gmail、Youtube、ニコニコ動画につながりません。


海外発信のニュースは政府の検閲を通ってからでないと公表されないし、知りたい事を検索しても「禁止用語」にひっかかれば出てきません。※9/25「日本人学校」が禁止リスト入り。


政府に都合の悪いニュースやコメントはネットに上がってもどんどん削除されちゃいます。


それなのに、例えば鉄道で上海から杭州に移動すると、杭州に入った途端、「あなたは杭州に入りました。」という通知がスマホに届きます。監視されているようで不気味です。😰


20年程前、中国のSNSでインターネット検閲と中国ネットユーザーが闘うイラストを見た事があります。万里の長城に囲まれた人達が「tor」など色々な手段を用いて、検閲をくぐり抜けようと悪戦苦闘している様子が描かれていました。


ユーモラスで自虐的で笑ってしまいましたが、「井の中の蛙」状態は怖しい事です。


数年前、中国人の友人が日本に遊びに来た時、「Gmailってこんなに早くアクセスできるんだね!😊」と言いました。IT企業のマネージャーで日頃VPNを使う彼でさえ、中国国内でGoogleにアクセスするのは大変なのだと知りました。


で、来週10月1日は国慶節。休暇で来日する中国人旅行客向けに政府は「注意喚起」しましたが、背景に深圳の事件があった事を、多くの人は知らないはずです。


国内で使えないXに、中国大使館や新華社通信がアカウント持っている、中国はそういう国です。



※カバー写真はお借りしました。