仮にS氏としましょうか。
このS氏が、まあ優しいんですよ。
お父さんが亡くなって、お母さんが一人になられましてね。
だからなのか?
毎朝出勤前には家に寄っているという話を聞いた時、
これはすごい!と、感動してしまったものであります。
しかし…
あれ?
えっ?
と思う場面を見るようになりました。
ある寒い日、S氏のお母さんを含めた家族と出かけたことがありました。
大きい車だったんですよ。
後部座席に、お母さんとS氏の奥さん。
奥さんは、自分用の膝掛けを用意する寒さ対策万全。
(お母さんの分は用意してあげないんだ…)
↑アタクシの心の声ですよ。そんないらんことは言いませんから。
前だけ暖房をつけて、なぜか後部座席の暖房はつけない…
(なんで暖房つけないんだ?)
そうは思っても、
アタクシには、人の車のスイッチを勝手に操作したりなどという図々しさはありません。
(お母さん、寒いんじゃないかな?)
しばらくして、お母さんが言いました。
『ちょっと寒い…』
(ほら、やっぱり)
ようやく暖房をつけたわけですが、
この車の暖房がまた極端で、風量も悪いのか?
暖房をつけたらつけたで暑くなるんですね。
お母さんが『暑くなった…』というと、
S氏は、ムッとしたように暖房を切りました。
暖房の効きが極端なことくらい、わかってると思いますよ。
決して!お母さんのワガママじゃない。
用事を済ませて、帰り道。
アタクシは言いました。
後、暖房つけますよ?
するとS氏は、
つけなくていい!
と言いました。
言葉が出ませんでしたね
途中、トイレに行きたいとも言えなかったお母さん。
アタクシの親じゃないけど、さすがにかわいそうになりましたね。
その出来事からしばらくたった頃…
なにかの話をしていた時に、S氏が言いました。
オレは、あの母親が大嫌い!
最低のヤツだと思ってる!
と…。
アタクシがS氏から離れようと思った、いくつかある理由のうちのひとつでした。
うちにも母上がおりますけどね、
どうでしょう?
嫌いと思った事も、最低なんて思ったこともないですね。
ただ…
図々しいんだよ、あの母上は
うん、図々しいな
よく弟も含めて『仲良いですね』と言われるけど、
仲が良いとは思っていなく、別に普通だと思ってる…
たぶん、弟もそう思ってると思いますけどね。
子供の頃からいろいろ見てきまして、
いろいろなところ、いろいろなことで苦労してきてるんですよ。
橋田先生のドラマのような、あれくらい?あれ以上のネタは持ってますからね、
本でも書こうかと思ってるんですよ、アタクシは
書けませんけど
まあ、そんな苦労人の母上をですね、
やりたい事は出来るだけさせてあげたいなと、こう思うんですね。
たとえば、ラーメン食べさせたり、焼肉食べさせたりですかね。
↑アタクシが食べたいだけというのは内緒の話です
たぶん母上は気付いてないから
というわけで、この話をまとめると…
ごきげんよう
さようなら