体調不良から抜け出して「絶好調」とか言ったのに、めちゃくちゃ病気の夢を見て落ち込んでいる、小さい弁当屋の大将です
けっこう気が小さいんですよ、ボクは
先日、ラジオのインタビューをされた時、「力士時代に嬉しかった事、辛かった事を1つずつ教えてください」と聞かれました。
嬉しかった事って、簡単に出てきそうで出てこないんですよね。
だから…
当時は嬉しかった事より、辛かった事がたくさんあり過ぎて…。
しかし、そのたくさんの辛かった事が、今この年になって振り返ると、良かったと思えるんです。
相撲界でたくさんの経験が出来た事こそが、嬉しかったと思える事ですが、
そう思える様になったのは、最近ようやくです。
と、答えました。
めちゃくちゃエエ事言うたや~んと自画自賛した訳です(笑)
さて、アタクシは、力士生活の最初と最後が大阪場所でした。
なのでこの時期になると、やはりいろいろと思い出すものです。
アタクシは、2月4日に入門しました。
次の日からマワシを締めて稽古場には下りましたが、2月末に大阪入りして、3月初めの新弟子検査が終わるまでは、お客さん扱いです。
雑用もほとんどさせられる事はありません。
しかし、自由に外出は出来ません。
逃げたらいけない!というのもあったからでしょうけど…。
コンビニに行くのも、兄弟子に許可を取らなきゃダメでした。
アタクシ…コンビニに行ってきていいですか?
兄弟子…行くな。
アタクシ…チーン
ハッキリと行くな!と言われたら、何も言えん
アタクシ…コンビニに行ってきていいですか?
兄弟子…いちいち聞くなよ。
いやいや、お前が許可を取れ!って言うたんやんけ←もちろん心の声です(笑)
まあ、兄弟子によって色々です。
新弟子検査が近づくと、「これが終わったら、いよいよコキ使われるのかなぁ」なんて思ったものです。
そして迎えた新弟子検査。
新弟子検査の思い出といったら2つありまして…
1つは、身長を測ってくださったのが、元 横綱 千代の富士の九重親方だったこと。
「うわ~!千代の富士や~!!」←もちろん心の声です(笑)
2つめは…
受験者は白いパンツ1枚という姿で、いろいろな検査を受けるわけですが、尿検査が終わった後に、みんなパンツがチョコっと濡れていたこと(笑)
同部屋の同期生とコソコソ大爆笑していたら、自分たちも濡れていて
うぉぉっ~!!
あっ!汚ない話でゴメンナサイね
で、無事に新弟子検査に合格しまして、その後の生活は本当に変わりましたね。
朝、ちょっと起きるのが遅かったらネチネチとイヤミを言われ…
昨日までやらなくてよかった事を当然やらされるようになって…。
ちゃんこ鍋の買い物を頼まれた時に、「どこの店で買えばいいのか?」を聞いただけで、「なんで知らねえんだ!」と怒られたり…
知らんでしょ、普通…
「ちゃんこ鍋の豆腐は何ですか?」って聞いたら、「絹だろうが!」ってキレられたり…
知らんわ!アタクシはソフトが好きなんじゃ←もちろん心の声です(笑)
稽古場よりも、ちゃんこ場で先に泣きそうになったからな
でも…
今一番泣きそうなくらい後悔しているのが、尿検査の話なんかをしちゃったことかな