いよいよ一年納めの九州場所で、今日が番付発表ですか。
各相撲部屋では、朝から忙しかったでしょうね。
番付発表の日は、前の場所で成績が良かった力士の何人かが、早起きして会場に新番付を取りに行くんです。
私が初めて行ったのは入門一年目の名古屋場所でした。
当時の豊橋市の宿舎から、かなり早起きして行った記憶があります。
取材に来てる報道陣の数や、同じく新番付を取りに来てる他の部屋のお相撲さんの数、独特の雰囲気に緊張し驚いたものです。
そして、必死で兄弟子に着いていき、束になって綺麗に包装されている番付を、周りの人と同じようにいくつか重ねて持って、予想外の重さだった事に一番驚きました。
重いし…
周りには人がたくさんいて歩きにくくて…
番付を抱えてるから足元も見えなくて…
そして足元でムニュッ
私…「はっ」
よその部屋の兄弟子の足を、思いっきり踏んでしまったのでした
謝らなきゃ!と、足を踏んでしまった兄弟子の顔を見てビックリです
入門前からテレビなどで見た事があるお相撲さんでしたから
その方の四股名は、「星誕期」さん。アルゼンチン出身の元関取です。
めちゃくちゃ痛そうにされてました
だって私、本当にめちゃくちゃまともに踏んでしまいましたから
すぐに私…「すみませんm(._.)m」と謝りました
すると星誕期さん…「オーッ!大丈夫デェース!」と、私の肩を叩いて笑顔で言ってくれました。
なんとお優しい
それから、星誕期さんを見る度にこの事を思い出しましたし、今も忘れる事は出来ない話でした。